caprinのミク廃更生日記

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尾崎豊に会える日

 BS2で「尾崎豊に会える日」という番組をやっていた。未公開のライブ映像が多かったのだが、80年代のライブも今見ると独特な雰囲気がある。最初の「シェリー」と最後の代表曲3曲は普通に聴けたけど、その前の曲はなぜか心中穏やかに聴けないのは、やはり尾崎マジックなのかな〜。熱いのではなく暑苦しいパフォーマンスは、若かりし自分の恥ずかしい青春を思い出させて(というか突きつけられて)非常にココロ苦しい。(笑) まあ、それを思い出させるだけの純粋さ、悪く言うと10代後半にある特有の青臭さの「力」が彼の唄にあるということだろうけど、彼というフィルターで投影される感じ方は人それぞれで、これからもまだまだアチコチで語られるのだろうな〜。

 で、すでにおっさんとなった自分の結論としては、26歳で急拙した尾崎豊という現象は、80年代のノスタルジィとともに多くの負け犬のための救済措置でもあった・・・、としたら本当のファンに怒られるかもしれない。反社会的な唄が多く10代のカリスマと言われる彼だけど、実際には青山学院出身ないいとこの坊ちゃんで、不良にあこがれ、都会にあこがれ、酒におぼれ、薬におぼれ、肺腫瘍で亡くなっていて、盗んだバイクで走り出すくらい大嫌いなのに大好きだ。唄に対してだけは真剣で、精神的に強くて弱い生き急いだ不思議な人を、彼の生きた時代を知らない世代がまた彼の唄を再構築していて、そっちの方が尾崎ヲタよりも分かってるじゃんなど、まだまだ彼の唄は奥が深くて見えない。本人は何にも考えてなかったかもしれないけどね。

 で、なんとなくしんどくなったので、口直しにスキマスイッチの「全力少年」買ってみた。ある意味対極にある唄だけど、こっちも好きだ〜。
「あの頃の僕らはきっと全力で少年だった〜」 健全だ。実はボーカルよりも真面目なアフロに萌え。