caprinのミク廃更生日記

初音ミクやVocaloid、ゲームやアニメのニュースサイト

非正規雇用の人々の給与 (H-Yamaguchi.net)

http://www.h-yamaguchi.net/2005/09/post_3476.html

非正規雇用の人たちの多くは、雇用契約の継続に関して、または雇用条件に関して、正規雇用の場合よりはるかに大きなリスクにさらされている。給与は従業員が勤務先に対してもつ債権だ。もちろん従業員が提供した労働に対する対価として支払われるものだから、雇用契約やその条件を継続しなかったとしても、企業が債務不履行をしているわけではない。しかし労働を継続して提供すべく準備している従業員にとっては、収入が守られるかどうかが不確実であるという状況は、いってみれば「信用リスク」のある状態によく似ている。その意味で、そのリスクに対する「リスクプレミアム」が、非正規雇用の人たちの給与には上乗せされるべきではないだろうか、と思う。つまり同一労働なら、非正規雇用のほうが高い賃金を支払われるべき、ということだ。

 同じ労働条件で同じ時間であるならば、非正規雇用の人の方が高い賃金が支払われるべきというのは賛同出来るのだが…。

 私もただの小企業の一般社員(一応正規社員か)でしかないので、他の会社がどうこうとか大企業ではこうなっているとか実は分かっていないけど、自分の周りでは派遣社員(非正規社員)の方が時給換算でも総収入でも正規社員よりも上の人がいたりする。これはつまり非正規雇用者の中でも、年俸制で高い金額を要求する(要求出来る)能力の高い人と、いつでも会社の都合で足切り出来るパートやバイトに近い労働形態を余儀なくされている人の二極化が進んでいるからだと思う。ここでも悲しいことにカーストが作られ、問題はもちろん後者のいわゆる負け組みの方が圧倒的に多いということだろう。
 結局、会社がリスクを取りたくないから、正規社員よりも非正規社員を増やす。そして、会社が回避したリスクが、非正規社員に上乗せ(自己責任という名の下)させられる。だから、この場合「じゃあ、非正規社員にも給与を上乗せしてあげよう。」という思考に経営者は簡単にならない気がするなあ。