caprinのミク廃更生日記

初音ミクやVocaloid、ゲームやアニメのニュースサイト

滋賀園児殺害:鄭容疑者、農村支える「中国の嫁」 (毎日msn)

http://www.mainichi-msn.co.jp/photo/news/20060222k0000m040167000c.html

 関係者によると、こうした業者に日本人男性から払われる手数料相場は、300万〜500万円。岐阜県内で仲介業を営む女性は「渡航代や現地滞在費がかさむが、200万円あれば最低限のもうけは出る」と明かす。

 需要を支えるのは、農村部の慢性的な嫁不足だ。湖北地域では、高齢の父母との同居や農作業をいとわない「中国の嫁」を好意的に受け止める声もある。

 中国に金や物を少しでも多く送りたい妻たちと、出費に慎重な夫たち。滋賀県内で中国人妻の相談を受けている中国出身の女性(50)は「業者を介した結婚で、日本人の夫の多くは40代後半から50代。中国人妻は20代でほとんどが貧しい地方出身。文化の違いの上に、世代や生活水準の違いも大きい」と話す。「周りの親が目をそらす」と、幼稚園で日本人の親と会話できない悩みを相談した女性もいたという。


・関連リンク 家族と契約と貿易 (福耳コラム)

http://d.hatena.ne.jp/fuku33/20060222

滋賀長浜の幼児殺しの事件で逮捕された中国人妻の問題に関連して、「容疑者、農村支える「中国の嫁」」という記事が出ていたので読んだ。つまり、巨額の金を斡旋業者に支払って、中国の農村から嫁が買われてきたということらしい。日本人の嫁はとてもじゃないが来てくれない環境で家庭を維持するには、こういう手段しかないということなのか。長浜ってそこまで田舎だったかな。しかしこれ、普通なら人身売買っていわないか。

まあ僕にいわせてしまえば、嫁も自給できないような経済的に自立できないコミュニティは滅びてしまえ!ということなのだが。日本女性が夫の両親との同居や農村労働を敬遠する傾向があるのなら、同居する両親はそれだけの同居ボーナス、また農作業を手伝わせる農作業ボーナスなどを準備すべきで、つまり嫁は国内で自給自足されるべきである。それができないから無理して外国から「買ってくる」のは、これアンフェアだと思う。他の商品なら自由貿易支持だが、これはいかんと思う。

 うーん、重い話だ。この人は「嫁も自給できないようなコミュニティは滅びてしまえ!」と言っているけれど、実はもう日本のコミュニティは「滅びかけている」ところまできているのかもしれない。広島の女児殺害の時にも犯人が外人ということで驚いたもんだが、日本はすでに移民を受け入れなければ、労働人口を確保出来ないところまで来ている。ちょっと前までは東京や大阪のような大都会でなければ、外人なんてそうそう見かけないもんだと思っていたのに、今や広島や長浜などの比較的小規模な都市にまで、労働者として嫁として必要な人材として住み着いている。エネルギーや農作物だけでなく人間さえも日本の自給は厳しいらしい。

僕はおそらく死ぬまで家族は持たないだろう。いろいろな理由があるが、そのひとつには、利害的打算となんの関係もない決断として、純粋な愛情の結果としての人格間の信頼関係・愛情関係への指向があるからである。一人の人間を個体として存在させる契機が、特に経済的・政治的打算ではあまりに虚しいだろう。

 なんか、私の場合は「おそらく死ぬまで家族は持たない。」という能動的な自分自身による決定よりも「おそらく死ぬまで家族は持てない。」というどちらかというと受動的な流れによって未婚の状態になる予感の方が強い。そういう弱い人間が年をとって「このまま一生、一人で生きていくのか!?」と不安にかられて人身売買に近い行為で嫁をもらってくるのかもしれないな。ま、私の場合は結婚斡旋業者にそんな巨額な手数料払えるわけはないので、それ以前の問題なんだが…。さらにそれ以前に嫁を迎えて養っていくだけの稼ぎが足りない気がするわけで、もっともっと頑張らないといけない。

 また、当然人身売買的なやり方での結婚斡旋は問題だろうが、私には外人との結婚そのものを否定する気はない。ただし、そうやって異文化から来た人間と結婚する以上は、日本人同士の結婚よりもさらに大きな困難があることは覚悟しておくべきだ。何かを学ぶために留学するのではなく、「なんかかっこいいイメージの留学をしたい」という具体性を持たない留学で失敗する裕福な大学生みたいな気持ちの延長で結婚なんかするな。
 日本の大家族の崩壊、核家族の崩壊、そして最後には個々のコミュニケーションまで崩壊しようとしている今、この事件はどのように考えればいいのだろうか!?