caprinのミク廃更生日記

初音ミクやVocaloid、ゲームやアニメのニュースサイト

既存の権威を体現する梅田望夫『ウェブ進化論』の深刻な矛盾 (愛と苦悩の日記)

http://tod-blog.com/2006/04/12/webevolution01/

そのようにして自らが体現しているきわめて伝統的な権威を、梅田氏は意識的にか、無意識にか、完全に無視して本書の議論を進めている。自らが筑摩書房に選ばれる権威であり、テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』にゲストとして選ばれる権威であることをわきに置いたままで、自分の「ウェブ進化論」を展開できると信じている。

 私も低学歴のしがない労働者であるので、権威者が上からモノを言われることには反発しやすい性格であろう。ただ、それが権威であっても、そうでなくてもBlogなどのテキストの世界では割とみんな平等で、内容がおもしろいからこそ見に行くものである。「声が大きいから」、「電波な意見だから」見に行く場合も中にはあるが、ある程度定期的に見に行くBlogはやはりおもしろいと思ったから見に行っている。少なくとも梅田望夫氏のBlogを自分が見に行ったのは、そのインターネット技術の造詣に深い内容が多いからであって、東大を卒業しているから見に行っているのではないしなあ…。

 ただ、本としてまとめた以上、その説に反対意見があるのも当然だろう。『ウェブ進化論』を読んだ一意見としては、とても興味深い内容だった。次回のテキストにも期待したい。


・関連リンク ブログは思考を育てる場所である (304 Not Modified)

http://maname.txt-nifty.com/blog/2006/04/post_af8f.html