caprinのミク廃更生日記

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作者の死後50年に限っている著作権の期限を、死後70年まで延長するよう求めたもの (asahi.com)

http://www.asahi.com/national/update/0411/TKY200604110379.html

 著作権の延長といえば、ネズミーランドのネズミとかが延長されていたけど、あそこのやり方もお金にモノを言わせてかなり強引だったと伝え聞く。製作者の死後50年まで有効という著作権の基本原則を力を持つ者だけが変更出来るのであれば、この原則も根本から考え直したほうがいいなあ。穿った見方をすると「まだジョン・レノンの遺作で私たちは喰っていけるから、まだまだ儲けさせてね。」という宣言に他ならないわけで、正直あまりいい感じはしない。特にオノ・ヨーコは、ジョンとともに「ラブ&ピースだ、音楽に国境は無い。」とか言っていたわけで、そういう風に自由を標榜していた割にはその曲の使用にいろいろ文句を言ってきそうだ。いや、他の者がそのオリジナルを著しく劣化・侵害した場合には厳しく取り締まる必要はあるが(その線引きはかなり難しいが、それは著作権で保護されていた時も同じだ。)、ロックといえどもすでにモーツァルトのクラシック曲と同じくらいに浸透・拡散したジョンの歌はすでに遺族や特定のレーベルが保有するような個人のモノではなくみんなの曲になっている。遺族の利益を守るためにジョンは『イマジン』を歌ったのだろうか!? その歌は貧富に関係なくすべての人に届けたかったのではないのか!? また、レコードのアップルとMacのアップルがいまだ裁判で争っているような過剰な著作権の保護をジョンは望んでいたのだろうか!? 私は団塊の世代みたいに一日中ビートルズの歴史について語り合ったりするほどジョンやポールを知っているわけではないし、それらの曲の保護のためにある程度お金がかかるのは分かるけどさあ…、なんか創作者の意志と遺族の思惑が違ってきていないか!? 彼らをリアルタイムで知らない世代であってものちに影響を受けた人間は数え切れない。そういった世代のためにもロックであろうとポップのクラシック(おおげさに言うと教科書としてもいい)は著作権からそろそろ開放されてもいいと思うのだけどなあ…。ぶっちゃけ、オリジナルはオリジナルで尊重するにしても、現代においてその音楽性はあちこちでサンプリング・インスパイヤされてなんぼのもんだと思う。オリジナルに敬意を払いつつ、50年後の世界に開放された曲達はまた新しい人間によって再構築もしくは進化させるのが音楽の正しいあり方だと思う。


・関連リンク 「iTMSAppleロゴ使う権利あり」とAppleが主張 (ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0604/06/news021.html


・関連リンク マイケルさん:ビートルズ作品で385億円借金返済へ (MSN毎日)

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060414k0000m030188000c.html

 マイケルの遊び場「ネバーランド」を維持するために、我々もビートルズの曲を聴いているわけじゃないんだよね。