更なる怒り (橋下徹のつぶやきダイアリー)

http://hashimotol.exblog.jp/3490633/

　「はてブ」にもあったが言い訳にも良い言い訳を悪い言い訳があって、これはまあ説得力のある良い言い訳だろう。マスコミに対しての怒りと官僚に対する怒りは、ここでごちゃごちゃにするより、エントリ別にした方が良いと思うが。

民間人の僕は、収入を上げるために、領収書のない経費を、使った。
それはあくまでも自分で稼いだお金の範囲で。
そして、それだけの経費を使ったからこそ、それなりの納税をした。
そして、税務当局に対して、開示できる範囲で、調査費がかかった
事案のリストと、支払先のリストを提示した。
まあ、領収書がない経費を税務上否認されることには、最終的には、
僕と、税務担当者との話し合いで決着したことなのでどうのこうの言うつもりは全くない。
ゆえに、１7年度の申告においては、実際に調査費がかかっているにもかかわらず、調査費は０で申告した。
この調査費が０となる意味を、産経新聞の記者は分かっているのかね。
せっせこせっせこ働いて、収入を上げる。税金を差っぴかれた後に残った、
自分の所得の中で、また収入をあげるために、お金を使う。
サラリーマンにゃ分からんと思うが、要するに、自分の給料の中で、
自分の仕事にかかわる費用、出張費にしろ、会社の車代にしろ、
それを全部負担することと同じなんだよ。
会社の経費を、自分の給料で負担しているサラリーマンがどれだけいるんだ。
僕は個人の事業主なので、申告漏れと報道されると、
何も知らない世間の人たちには勘違いされるんだろうけど、要するに、
本来は事務所が負担してくれなきゃいけない仕事上の調査費を、
自分の給料で負担したことになる。
こういう事情も何も知らず、またきちんと調べもせず、
タレント活動に伴う飲食代として領収書なく経費計上したと報道したマスコミ。
もっと勉強してくれ。
日本の役人がやりたい放題できるのもマスコミの能力が低いからだ。だから、国家一種試験合格組には太刀打ちできず、言い丸められる。「申告漏れ」という言葉の意味、申告と行政処分の違い、架空経費計上と領収書がない経費の扱いの違い、役人の守秘義務についてもっと勉強してくれ。

・前日の話 本日付・産経新聞の報道について

http://hashimotol.exblog.jp/3489155/

　産経新聞の間違いを指摘。

当該記者は、「国税局担当で、若い者が情報を提供してくれる。取材に応じてくれないなら、こっちで勝手に書くから」と捨て台詞をはいたようです。

修正申告は、行政処分ではありません。本来的には公開されないものであり、公務員としても守秘義務の対象となります。
私がメディアに出ている以上、かかる情報は公共性を有するということになるのでしょうが、そうであるからには、正確な情報を伝えていただかなければなりません。
私は、被害者の実名報道の件も含め、常日頃、メディアの「報道の自由」「国民の知る権利」を振りかざした横暴さには辟易としております。

今回も、私がタレント活動費として飲食代を約２５００万円もごまかし、さらには売り上げまでも隠していたかの印象を与える産経新聞の報道には、厳重に抗議いたします。産経新聞は、その一貫した主義主張と日本の伝統を重視した記事内容から、大変面白く購読しておりましたが、やはり世間の一般的な認識どおり、非常に偏った新聞であることも認識しました。ただ、このまま購読は続けます。

法的手続きも検討しており、史上最強の弁護士軍団にでも相談してみます。

　いや、それこそ弁護士なのだからテレビのネタとしてではなく、本当に裁判して欲しいな。本気で勝ち取れるなら、このBlogの反論にも説得力が出る。

・関連リンク 橋下弁護士、申告漏れ　税法…詳しくなかった？ (Sankei Web)

　弁護士って職業柄、税金にも精通してはいないにしても抜け目なくやっていると思ったけど、脇が甘かったのかな！？ あれだけTVに出て儲かっていそうだから、目をつけられるのは当たり前、領収書無しでは普通経費は落とせない。これはあくまで申告漏れであり、犯罪をやっているのではないが、儲かっている奴はすべからく気に入らねえ人達に難癖をつけられるネタになるだろうか！？

　前日にこう書いたのだが、ある程度この考えは改めないといけないな。別に橋下弁護士の脇が甘いということはなかったかもしれない。むしろ、最近のTVで「マスコミに被害者実名報道の判断をまかせるのは反対！！」という主張をする橋下弁護士を気にいらねえと思ったマスコミがこういう恣意的な報道にしたのかもしれないね。あと、やっぱりこういう情報を流して小銭をもらう税務署の役人は厳罰を食らったほうがいいだろうし(どうせ公務員は実名では出ない)、公正さを判断出来ない記者なら報道記者は辞めて、ゴシップ記事でも書いたほうがいい。
　最近、マスコミが視聴率とか部数を気にするあまり、政治家にいいように操作されてなめられているような感じはするので、視聴者としてはちゃんとした報道をする所・者を見極めないといけない。

　ただ、どうなんだろう。全てとは言わないが、その申告漏れ2500万のうち少しでもやっぱり「お遊び」に使っていることがばれたとしたら、また反動で別の風が吹きそうな気もする。外務省の交際費じゃないけど、領収書のないものはやはりグレーであり公正であるかどうかは外部からでは分かりにくい。