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サッカー日本敗退と不良債権問題――スポーツ応援に見る日本のタブー (IT-PLUS)

http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITzv000030062006

 いや、今回の大会は素人目の私から見ても、1戦目のオーストラリアに負ければ全敗もありうると思っていた。そりゃまあ、結果が出てから言うなと思われるかもしれないが、大会前に他チームのフィジカルの強さを見たり、ヨーロッパの各リーグに出場している選手の多さを考えると、「日本代表が1次リーグを勝ち抜くのは厳しいなあ。」と思うのは逆に当たり前のこととさえ思う。むしろ自分の周りはそういう意見が大勢だっただけに、日本人がそれほど安易で根拠のない勝利を妄信してたとは思えないのだけどなあ。ただ、前哨戦の対ドイツで「おっ、結構いけるじゃん。」と期待したのも本当なんだけど…。しかし、結果として日本は1次リーグを1分け2敗で敗退、ドイツはここまで破竹の勢いで勝ち進んでいる。選手の気合のピークが前哨戦に来たのは失敗だった、高原にしても中村にしてもワールドカップのレギュラー枠に入るのが目的になってしまっていて、さらにそこから上に行くという意志が足りなかったのかもしれない。

 確かにTVなどを見れば、前回も決勝に進めたのだから今回もいけるだろうという甘い考えが蔓延していたのも感じた。だが、過激な応援という意味では、韓国やオランダの方がすごかったし、日本だけがことさらタブーに触れた応援をしていたとまでは思わない。

今回対戦したチームの戦力を分析して見れば、少しでも知識のあるスポーツ評論家は苦戦になるとわかっていたはずです。でも戦うまえにテレビや新聞でそんなことを言う人はいませんでした。カメラマンや記者がいないところでは「勝つのが難しい」と本音を漏らしていたとしても、カメラやテープが回ると突然に別人のように楽観論をぶち上げるのです。

 日本ではどうも試合の前から負けるというのはタブーのようです。たとえ心の中でそう思っても言ってはならないようです。負けると分かっても「勝てる」というのが応援のようです。この結果、分かっている人が本当のことを言えない、分からない人はその楽観論をうのみにすることになり、結局選手達の戦略や戦術、心理を狂わせることになるのです。

 熱心なファンならばそのような猛烈な思い入れがあって、そのように「勝てる」と考えることはあると思います。サッカーファンの熱狂ぶりはのすごさは、日本に限ったことではないでしょう。しかし、全国レベルで一色に勝利を強要すると選手達はかわいそうです。戦力が劣っているチームがぎりぎりで勝てるのに必要なのは、必勝の思いではなく、弱点を認識することです。それを認識してこそそれに合う戦略と戦術が練られ、相手の隙を突き、勝機をつかむことが可能になるのです。そして「死んでも勝つ」という自暴自棄ではなく、「勝てなくても善戦してみせる」という気楽さも大事です。

 まあ、一人の中国人の意見として聞いておこう。


・関連リンク ジーコジャパンはなぜ敗れたのか? (KET SEE BLOG)

http://ketto-see.txt-nifty.com/blue_sky_blue/2006/07/post_dfd7.html

 こちらはほぼ同意出来る。