caprinのミク廃更生日記

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お客様は家畜ですと言わんばかりだと思った夏コミ3日目 (Screw Pile Driver)

http://d.hatena.ne.jp/vr6ubqg/20060814/p1

 サークル入場の際にいつも思うことなのだけど、一般入場のためにずらーっと並んでいる人たちは、まるでこれから屠殺される家畜のように感じる。
 (成人)男性向け創作の壁や企業ブースに並ぶ人たち、この人達はみんな搾取されるためだけの存在のような気がしてしまう。
 成人男性向け二次創作の何が楽しいのか全然分からない。つまりあなた方は既存の女性キャラがお上手な絵の中で脱がされ犯され陵辱されている姿を見たいだけなのではないか。
 企業ブースで売り出される限定品は本当にそれだけの代償を払って手に入れるべき物なのか。
 エロい同人誌、絵の上手い同人誌、有名サークルの同人誌、人気ソフトハウスの限定品、コミケって言うのはそれを手に入れるためだけの場所なの?
 本当に同人という文化が好きこの場に来ている男はどれだけいるのか。インターネットで見通しが良くなった情報に基づいて、ただ人気のある場所に群がっているだけではないのか。
 キャラを愛するという視点では801とかBLとかの女性向け創作の方が、成人男性向け創作よりかなり健全だと思う。

 はてブで厳しい意見が続き、これを書いた人もへこんでいる模様。でも、一般入場者を屠殺場の家畜呼ばわりじゃ、ある程度反論が来るのはしょうがないかもしれない。つまり一部の萌えヲタである私達みたいな既存の女性キャラがお上手な絵の中で脱がされ犯され陵辱されている姿を見たいだけの人は、図星であるがゆえ自分の小さなプライドを守るために腐女子のBLも801もどっちもどっちだと言うのだろう。


・関連リンク このブックマーカー達は何を守ろうとしているのだろう (こりらき)

http://our-no-future.seesaa.net/article/22428427.html

この記事を批判したい人達が、この程度のコメントしか出来ないんなら、やっぱり家畜の餌を食べるのは家畜でしかないのかな、と思わざるを得なくなる。彼らのコメントを要約すると、次の三つに分けられると思う。

* どっちもどっち
* 論理的でない
* そんなこと言うのはあなたが子供だから

だけど、はっきり言っちゃえばどのコメントも、その書いた人の心を傷つけること以外に何もしない、批判にもならない、ヘイトコメントでしかない。

 個人的には「はてブ」を元にした議論の展開は、少し気をつけた方がいいと思う。良い意見は柔軟に取り入れるべきだが、「批判にもならない、ヘイトコメントでしかない」ではなく、そもそも憎くて書き込んだコメントも多いからだ。例えば「これはひどい」とか「氏ねばいいのに」などのタグをつけるようなコメントははじめから健全な議論をしたくて書き込んでいるのではなく、相手をただ罵倒するために書き込んでいる場合もある。
 ただ、Blogなどを持たないはてブのサイレントオーディエンスがなぜそういう書いた人の心を傷つけるコメントを書き逃げするに至ったのかは、Blogにエントリした本人は十分に考慮する必要がある。ひとつやふたつの「これはひどい」タグであれば、たまたま電波な人が書き込んだだけかもしれないが、複数あるとすればそれなりの数の人がそう思った可能性もあるので、自分が傷つけられたとへこむ前に、このエントリによって自分が誰かを傷つけてしまったのかどうかを再検討してみたい。もちろん、その再検討をした上で、「やっぱり自分は間違っていない」というのならそれはそれで良いのだけど……。

そして最後に「そんなこと言うのはあなたが子供だから」というコメント。要するにメタの視点から、id:p_shirokumaみたいに「自意識過剰」と言ってみたり、id:rhosoiみたいに「楽しそうで良いね」と見下す、そういうコメントのことだ。

僕はこういう類のコメントが一番許せない。前二つのコメント例に属するコメントをした人とは、まぁ一緒に酒でも飲めば分かり合える気がするが、このメタ視点のコメントをしたブックマーカーとは、例え一緒に酒を飲んでも相手の顔に酒をぶっかけて帰ると思う。それ程に僕はこれらのコメントをした人を許せないのだ。

「自意識過剰」と言うが、じゃあ自意識以外のどんな意識で作品を楽しめばいいと言うのか!「楽しそうで良い」と言うが、あの文章のどこを読めばそのようなメッセージが伝わるのか!お得意の裏読み?でもそんな裏読みをしろって誰が頼んだ?それで内輪で冷笑して、で、結局やってることと言ったら「俺たち分かってるもんね」と言いながら、家畜の餌をむしゃむしゃ食べる。ただそれだけじゃないか。分かってたって分かってなくったって、家畜の餌は家畜の餌だ。それ以外の何でもない。

別にブックマークコメントで批判を述べるなとは言わない。けど、これはあらゆる議論に言えることだけど、「あーなるほど」とか「そうだよねぇ」とか、そういう納得、または「何か心に引っかかる……」という違和感、そういう感想を生み出さない議論は、如何に論理的であろうと、如何にメタな視点に立とうと、まるで意味はないのだ

……と思う。

 このエントリに対しての言及元のvr6ubqg氏のコメント

 ちなみにid:p_shirokumaの人は
http://d.hatena.ne.jp/vr6ubqg/20060730/p2
 ここら辺のエントリを踏まえてステキブクマコメントを書いてくださったのだと思います。いやー、我ながら凹んだ凹んだ。

 一方で、昨日のお昼ごろ「どうして女性向け創作の方が云々」ってエントリを投稿したんですけど、そちらがはてブでほとんど補足されないところを見ると、おそらくただ叩きたいだけの人々がほとんどだったのではないかとこっそり思っているです。

 単純に不快なだけで、そこから何も生まれないようなはてブコメントやblogコメントやトラックバックに対しても何かしらの意思疎通を行いたいところなのですが、下手に噛みつくと余計に不快になるケースが恐いので、不本意ながらそれらを無視する権利を使うことにしています。web2.0と言うか、 weblogってもっと建設的な議論の場所だと思っていたんですけどね。

 それにしても、特定できるくらい狭い範囲の人に対して煽ったわけでもないのにネガティヴだったりヘイトなコメントがこんなに来ているのは自分にとっても本当に謎です。一体何を守ろうとしているんだろう?

 と、他人の領地で愚痴らせていただきました(笑)

 びみょーにまいっていたところにこのよーなトラバを頂くことができてとても嬉しかったです。

 自分のエントリに対して、なんでヘイトコメントがつくのか謎な模様。


・関連リンク BLや801の方が(二次創作として)健全だというその根拠とか

http://d.hatena.ne.jp/vr6ubqg/20060816/p4

 女性向けサイトを訪れると、そこに書いてある注意書きの量が多いことに気付くと思います。「男性同士の恋愛の嫌悪感を持たれる方」までは良いとしても、「〜×〜がお嫌いな方」等とコンテンツ内部で取り扱っている内容についても入り口でシャットアウトしているケースが多いです。そして時々、「〜×〜以外は認めない」的な、違う嗜好を排除する意思表示をしている部分を見かけることがあったりします。「〜×〜Only」のような表現で。

 このような怨念に近いこだわりであったり執着であったりが、二次創作にとっては健全だなーと感じたと言うこと。つまり、それ以外の何かでは決して代えの効かない題材・キャラクターとして愛情を注がれているのだな、と感じるわけです。俺は。

 そして、そこら辺(誰が攻で誰が受で、等)をベースとした腐女子会話や俺設定、俺ストーリーを語る腐女子に対し、男性参加者の視点や想像力についてただ単純なエロやフェチに縛られていることが非常に不健全に感じるわけです。とにかく流行りのキャラが犯されているのを見たい、という印象を受けました。


・関連リンク 男性向け創作と女性向け創作に対するスタイルのあれこれ

http://d.hatena.ne.jp/vr6ubqg/20060817/p1

(どうせ主観の言葉しか作れないですが)自分は二次創作をコミュニケーションの一種だと思っていました。つまりある作品に対する思いを外に向かって出すことで、それとシンクロしてくれる人々のコミュニティが形成される、のような感じ。そう言う心理であったり行動が「健全」な二次創作だと思っていたんですね。

(これもまた主観なので人によって違うとか言われたらおしまいですが)仮に自分の作品が二次創作の対象となるとして、それが狩りの対象としての再生産なのか、コミュニティ形成のための再生産なのか、どちらが良いのかと考えたときに圧倒的に後者の方が作品の作り手にとって幸せであると思ったわけです。乱暴な言い方をすると、自分の持ちキャラが誰がやっても大して変わらないAV女優にされてしまうのが嫌という話です。

 ここらへん、創作の1次側にも変化があって、GAINAXなどはアニメ本編の放映から10年経った今でも綾波やアスカなどのキャラクターを一部、性的な商品として切り売りしている。メジャー週刊誌に連載を持つプロの漫画家であっても、コミケでは自分のキャラクターに性的行為の描写をした本を出すことも珍しいことではなくなっている。だから、獲物を育てて野に放すブリーダーも存在しているこれは、純粋な狩りというよりも釣堀の魚釣りという方が自分にとってイメージが近いなあ。


言及リンク 同人活動における男女の違い (ARTIFACT@ハテナ系)

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060817/doujin