caprinのミク廃更生日記

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少子化と家族解体 (内田樹の研究室)

http://blog.tatsuru.com/2006/11/11_1038.php

学びや労働や社会生活から逃走することのできる人間が百万単位で存在できるのは、日本が豊かで安全で福祉が充実しているからである。
家族の解体も、社会性の喪失も、「家族がいなくても、社会的能力がなくても、生きていける」という事実が周知されたことの結果である。
私はこれを戦後日本の60年の平和と繁栄の輝かしい成果として言祝ぐべきだと思う。
ただ、家族もいないし、社会的能力もないし、消費するだけで何も生産しない人々が一定数以上増えると、社会のキャリング・キャパシティに限界が来る。
そのときには、その人たちにも路上で餓死する可能性が出てくるだろう。
社会的なふるまい方の原則はどんな場合も同じである。
それは「世の中が全部『自分みたいな人間』ばかりになったときにでも生きていけるような生き方をする」ということである。

 家族解体は平和のコスト。なるほど、うなづける。ただ、これからは家族のいるリスク以上に家族のいないリスクも考えないといけないな。


言及リンク 日本のcarrying capacity (404 Blog Not Found)

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50684699.html

 バングラディッシュと日本を比べて圧倒的に日本人の方が一人当たりのリソースの消費量は多そうなので、分け合える人数の閾値は日本の方が低いと思う。