caprinのミク廃更生日記

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「意見」と「命令」 (備忘録)

http://deztec.jp/design/06/12/07_org.html

経験上、ということになるけれど、仮初の理論武装に成功した意見ではなく、大勢の心をスッと掴んだアイデアを採用するか、全責任を負う人の決断に従うか、このいずれかの道を選ぶことが組織運営に禍根を残さないコツ。個々の挑戦には成功も失敗もある。問題は、その先だと思う。

で、芦屋さんのテキスト。お前が自主的に変えなきゃ意味ないだろ。納得して変えなきゃ,何もならないだろ。ここがポイントかな。

部下が納得する必要はないと思う。ただ、納得していないからといって、上司の足を引っ張るようなことをしない、それがルール。違うかな?

上司のコメントには2種類ある。ひとつは意見、もうひとつは命令。意見には反論していいし、従う必要もない。命令には従う、ただし最初に一度だけ、自分の意見をいってよい(多忙時や急ぎの案件ではその限りでない/後でブツブツいうのはよくない/でも1年くらい経ったら解禁)。

芦屋さんはどこで躓いたか。

それは自分が全責任をかぶる「命令」を回避し、納得による(精神的な)共同責任を押し付けるため「意見」をゴリ押ししようとした、そのとき。

こんなことのために芦屋さんは次長や部長を巻き込んだパワーハラスメントを計画・実行し、ダークサイドに落ちることになるのだから、人生どこに落とし穴があるかわからない。

 昨日に引き続きITProのパワハラネタ。続々とご意見番の大御所達が出てきたという感じ。これはすごく大人の意見だな〜と思う。


言及リンク 優秀な人材に変身するキッカケに出会うか、未熟なまま老いていくか (分裂勘違い君劇場)

http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20061208/1165539947

これが、現実的な対処というものだ。
しかし、このフィクションストーリーでは、坂本君は、そういうことのできる人間ではない。
つまり、単にintelligentなだけで、wiseではない。
このままでは、坂本君は、未熟なまま老いてしまうだろう。
なぜ、坂本君は、wiseになれないのかというと、
第一に、誰でも正しいことをするべきだ、ということを主張するだけで、物事を動かせると思っている。
第二に、上司や会社に甘えている。
とくに、この一点めが、intelligentな人たちの、根深い病なのだ。
「誰でも正しいことをすべきだ」ということと、「それを実際にどう実現していくか」ということは、全く別のことなのだ。
世の中で正しいことを実現していくには、世の中が正しいことを前提として行動してはいけないのである。
坂本君は、「芦屋氏が正しい意見に従うのが当然」という前提で動いているが、それは、無菌室でしかできない手術を、雑菌だらけの日常空間でやるようなものだ。
そんな安易な前提の元に行動するようでは、顧客も正しい意見に従うに違いない、という前提で行動してしまうときがやってくるだろう。
そもそも、世の中は、正しいか間違っているかの2分法では動いていない。常に、その中間で、様々な妥協をしながら、結果として、正しい方向にどれだけ近づけることができるか、そういうゲームなのである。

 ほぼ同意。大御所の言うことはやっぱり分かりやすい。ポテンシャルがあるのにもったいないというのはこういう状態だよな。坂本君は、Intelligentなだけで、wiseではない、なるほど。


言及リンク どっちもどっちかと (IT起業家日記 ver.2)

http://d.hatena.ne.jp/anthony-g/20061208

 しかし正直いって坂本君のような部下はもちたくないですね。
彼は自分で気づくまで色んなチャンスを逃すのではないでしょうか。
人は完璧ではありません。
上司だってある分野は弱かったりもします。
そんな人をばかにしても何もいいことはありません。
そういう人ともなんとかうまくやっていくのが大人の対応じゃないかなと思いました。

という私も坂本君チックになってることもあるんですが。(^^;
もっと大人にならないと。

 そう、みんな坂本君の立場だから上司に嫌悪感を感じているのだけど、自分が部下として坂本君を抱えるとなるとちょっと困ってしまいそうだ。優秀な上司ならそれでもうまくポテンシャルを引き出せそうなのだけど、自分にそれが出来るかどうかは正直微妙だ。