caprinのミク廃更生日記

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Web2.0にまつわる話は古代ギリシャを思い起こす (量産型ブログ)

http://d.hatena.ne.jp/tomozo3/20061213/1165981703

加野瀬さん(id:kanose)と話をしていた時に、"梅田氏(id:umedamochio)の話はAmazon.co.jp等を底辺で支える(低賃金)労働者がすっぽり抜けてるよなあ"、と言う指摘があった。

確かに指摘通り、ロングテールWEB2.0だのと言っても、そう言ったものを支える(低賃金)労働者はおそらくそこから恩恵を受けていないだろうと推測される。

この構図ってなんかに似ているなあ、と思ったら、そうそう、古代ギリシャにそっくりだよ!

なんて言うか、奴隷に支えられたポリスの中で高尚な哲学的議論をしているかの如くだよね。

 上昇志向の高い方々が上ばかりを見て、彼らより下の人達が不可視領域になっている現象はよくあることで、別に梅田氏に限った話ではないだろう。これは、人が上空の高みからアリの群れの行進を見ることは好きだが、下世界のアリの1匹の様子を気にかけることはないようなものかもしれないね。大学教授とか経済論者など先生と呼ばれる識者でも、彼らの専門外の話になると得てして的外れであり、例えば「NEETがどうして生まれるのか!?」などの社会全体の仕組みとか、経済論を絡めて語られると素晴らしい話になるのだが、一人一人のNEETの実態などの具体的な下々の話になると、驚くほど知らない場合も多い。まあ、ほとんどの論者はやっぱり自分の生活と直接関わらない人に興味ないんだもんなあ。それに、低所得者でも働くアリはまだ巣から出てくるから観察のしようがあるのだけど、NEETとか引き篭もりなどは巣に篭っているわけで、こちらは高みにいる方々から不可視なのはどうしようもない。同様に深夜に働いているフリーターとか警備員とか期間工も夜には行動が見えなかったり、観察者が寝ていて観察していなかったりするので、不可視な人々なのかもしれない。