SONYは最初から”PS3”を売る気が全く無かった (花見川の日記)
http://d.hatena.ne.jp/ch1248/20061216
「Cellが売れれば、別にその機械はPS3じゃなくても良い」というのはある意味本当だと思うのだが、それはあくまでCellを売る野望の第二段階であり、Cellを売る大前提としてPS3がCellの市場をある程度切り開かなければそのフェイズには移れないように思う。また、クタは以前にPS2の肝であるEE+GS(エモーションエンジン+グラフィックシンセサイザー)を使って、PS2とHDDレコーダーのハイブリッド機を作っているが、本当はレコ録にこのMPUを乗せたかったはず。しかし、これはSCEIと思惑の異なるSONYのAV事業部の反対によってこれは失敗している。Cellがどんなに優れたMPUでも家電の用途に合わせたもの(主に消費電力とGUIをきびきび動かせる軽さ)にならなければ今のままではまだ使えない。
PowerPCがどんなに優れたMPUであったとしても、Mac製品だけではシェアを伸ばせなかったように、Cellも同様にまずPS3である程度のシェアを確保、そののち各家電に投入というシナリオが描けなければ、SCEIの思惑はなかなかに厳しい。というか、SCEIの野望はPS3が売れることは前提なはずだ。
