caprinのミク廃更生日記

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kilemall氏への返答と言い訳 (電波受信記録)

http://d.hatena.ne.jp/kilemall/20070117/1169070141

 丁寧な回答をいただき、ありがとうございます。私が思っていた以上にkilemall氏は超然としている人のようで、回答も明確で分かりやすかったです。まずは前回の煽った文章などの非礼はお詫びしなければなりません。すいませんでした。
 と、いうのもいくつかの点で氏のテキストを誤解しているところがあったのは事実です。また、昨日の文体は、煽って反応を引き出すところもあったので、ミスリードを誘う邪推があったのも事実です。


・私が前々回、前回のエントリを真面目に書いていると思えなかった点

 氏の記事を見つけたのは、はてなブックマークのホットエントリから飛んだもので、氏のサイトに訪れたのも初めてだった。で、そのエントリで最初は純粋にはてなダイアリーに溢れているアキバ論だと思って見たのだが、どうもちょっと様子が違う。注釈でたびたび茶々が入るし、合間になぜか政治の話がある。私からすると「今、秋葉原の話しをやっているのに、ユダヤ人とかフランス情勢は関係ないだろう……」と思った。でも、その後、このエントリ以外のいくつかの他エントリを見て、「ああ、元々この人はもっと俯瞰した政局や海外情勢の話の方が興味のメインであって、アキバ論はおまけなのだな」というのが分かって妙に納得するものがあった。今回の回答についても『はっきり言えば、アキバ系に関しては真面目に書いてない。』と言われているし、まあそれはそれで納得するしかないなと。また、完全な政治とか海外の話で展開されると、世界情勢に興味がないというわけではないが、自分の頭の中だけでエントリ1本を書けるほど、知識が豊富というわけではないので、それをたいして調べもせずに突っ込み入れるつもりはない。ル・ペンがどれだけひどい男かは分かっても、じゃあ彼はどうすればいいのかという提言を今の自分は持ち得ないし。


・私がアキバ論は結局、主観で語る以外ないと思っていた点

 当たり前なんだが秋葉原の正しい認識・文化は当事者、とどのつまりは秋葉原を日頃から利用している・楽しんでいる人達が発信すべきだということ。もちろん、経済学者が経済の視点で秋葉原を語ることはいいんだけど、その論の明らかな間違いや勘違いは、事情の良く知っている当事者の生の声で校正していかなければいけない。また、目からウロコ的な発言で秋葉原初心者が問題を提起してくれるのもうれしいのだが、それを実践してより良くしていくのもそこにある店だったり客の意識・行動改革だったりする。ならば、「オタクは不要」という論をアキバ論に沿って語るときに、氏の立場はどこから語るのかが、私には分からなかったので、これは明らかにして欲しかったのだと思う。氏の言葉に感じたひっかかりは、例えると、最近日本でよく取り沙汰されている「イジメ」の構造が近いと思うのだけど、被害者が自殺するなど事件が起こった時、一斉にイジメた側が素知らぬ顔で傍観者面する場面や、逆にイジメた側を一斉にイジメられるほうに回すマスコミの当事者意識の欠落を感じる場面の嫌悪感に近いものだ。そのあたりのひっかかりを解消したかった。Blogでオタクに毒を吐くなら、当事者たれと。でも、今考えると、氏はそういう位置で語る意志はもともとなく、もっと俯瞰した位置で語っていたように思う。また、氏からも「あくまで中立である」と回答をもらった。うーん、この人の言葉に迷いはなく、私的には過激と思われた言動も本人はそうは思っていない普通のことなのだなと理解した。(間違っていたらご指摘ください) ならば、もう好きに語ってくれても構わないと思う。ただ、そこに間違いや勘違いがあれば、オタクの立場から茶々を入れるにはやぶさかではないが。(笑)

 以上2点、この点において自分の疑問が氷解した今、もうこれ以上こちらからあまり詰める必要性は感じていない。もちろん、氏からすれば、最初のエントリは前半より後半の論に注視して欲しかっただろうが、自分は単に前半部分において看過出来ない内容に注視してしまったわけで、別に後半の部分を評価していないわけではない。実も蓋もない言い方で、自意識過剰なオタクとしては言葉尻はチクチク気になるが、主題から比べると瑣末な問題であろう。


 むしろ、「お宅、ソレ、結構オタクっぽいですよ。」と書かれて、「ムキー、俺はオタクじゃないやいっ!!」とか反応されたら、おいしく料理出来たのだが、あっさりオタクと肯定されて、どうも私では氏を食えそうにもないのが分かった。(笑) よって、別に氏がオタクを排斥しようとしているとは今は思わないし、氏の言論はHatena向きだと思うし、前エントリ「惨めさを型にはめる」と本エントリ間に自己矛盾があろうと私は気にしない。また、価値観の衝突の話とかは、私にとっても氏にとっても実はどうでもいい話やしね。意見に揺らぎがあるなどにいたっては、自分の日記の適当な垂れ流しを見返しもせずに、何をかいわんやというところだ。恐らく私の方が揺らぎまくっていると思う。あと、ブッシュの話もそもそもフセイン政権を支援し、増長させたのは、過去のアメリカの中途半端な政策の結果であろうと思うのだが、そこを今、深く掘り下げようと言う気はない。

 う〜ん、これでは当方が一方的に噛み付いて、一人反省して終わりみたいな展開なわけだが、結局のところは、このエントリのはてブ人気に嫉妬したとか、さらしる先生にリンクしてもらってうらやましいなというあたりが正直なところなので、これ以上噛み付くことはしません。しかし、void 日下部陽一氏ほどではないしても宮台真司氏なみの身も蓋もない言語運用はおもしろいので、これからも突き抜けて頑張ってください、期待しています、それでは。

 また、もっと白熱するのを期待した向きには、ご期待に添えなくて申し訳ありません。この人をへこますのは私には無理なので、他のもっと強いモヒカン族の方に応援を要請いたします。(笑)