安倍首相が辞任表明・総裁選19日投開票、麻生氏ら出馬有力に (NIKKEI NET)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070912AT3S1202312092007.html

　あ〜あ、まったく理解しがたい辞任発表だな。本当に辞める気だったら、もっと早く選挙敗退の時にすべきだったし、「まだ辞めない」と言って続投、改造内閣を行い、「進退を賭して」と言って所信表明をしておいて、アメリカとの首脳会談がうまくいかないとか、「現在の状況を打開したい」などの後付けの理由で、今日辞職する気になったのは何なんだ！？また、国内では小沢との党首会談を断られたというのもあるが、取引先に会えない、それだけで営業が辞める会社があるだろうか！？普通はねえよ、そんな会社、政治の世界でも1回断られただけで諦めるなよ。(小沢氏は政界の「壊し屋」として有名だが、今回は派閥や会議ではなく特定個人を壊したともいえる。本当に嫌な奴だ。) しかも、アメリカからの宿題を持ち帰った後(テロ特措法よろしくね)、今日からは代表質問もあり、その後は中国との大事な対談も予定されていたはずだ。まさに辞めるには最悪のタイミングを狙ったとしか思えない。また、会社に例えると、株主総会で社長の続投信任が決まった後に、社長が辞めますと言っているようなもんじゃないだろうか。まったく、これは辞任テロかよ、あとは自殺でもすれば任務完了か！？

　まあ、一番もっともらしい辞任の理由に健康問題なんかもあるが、それは首相就任前から問題視されていて、別に今に始まった話じゃない。辞める本当の理由を辞任会見ではっきり言わないものだから、イマイチ彼の大義名分もよく分からない。自分は一度も彼を「おぼっちゃん」と言ったことはないが、「もう何もかもが嫌になっちゃった、やーめた」みたいなこと思っているのだったら、みんなからそうやって馬鹿にされてもしょうがないと思う。「私が辞めることで、状況を打開しないといけない。」なんて考え方も、うがった見方をすると「辞めるから、あとは知らん。」と言っているだけで、日本の最高責任者としてはお恥ずかしい限りだ。(その後、病院直行で入院ということで、古臭い政治の幕引き方法として、あとは黙って沈黙という選択肢を取ったようだ。)

　まあ、でも年金・社保庁問題などのタイミングの悪さ、柳沢、松岡、赤城、遠藤とか、「産む機械」発言、「原爆投下しょうがない」発言、さらに自殺に横領、指名した大臣が片っ端から辞任など、運にも仲間にも本当に恵まれなかったというのはあるけどねえ。しかし、これは停滞していく日本の未来を象徴する出来事だよなあ。仕事が嫌になってNEETになっていく若者と安倍さんがなんか重なって見えてくるから不思議だ。甘やかされて育ってきたから経験が少ない、助けてくれる友達が少ない、大事なことを途中で放り投げる、言語不明瞭で何を言っているか分からないなども今の若者全体に言えることで、自分も決して他人事とも思えない。個人的にはこの人嫌いじゃなかったし、誰がやっても長期政権の小泉の後始末は大変だからうまくいかないと思っていたけど、私の想像を上回るタイミングのはずし方や、この辞め方のせいで安倍さんへの私の評価は一気に下がったよ。空気を読めなかった上に、政治家に本当に必要な「鈍感力」は無かった。はい、お疲れさまでした。

■関連リンク安倍首相、辞任表明　麻生幹事長ら与党幹部に意向伝える (asahi.com)

http://www.asahi.com/politics/update/0912/TKY200709120166.html

■関連リンク安倍首相が辞意　与党幹部に伝える (痛いニュース(ノ∀`))

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1029822.html