caprinのミク廃更生日記

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中国清華大学の「日本アニメ研」が愛される理由 (NBonline)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070907/134326/?P=1

 この筆者の生い立ちには日本人として同情するところもあるし、ちょっと長めの自己紹介で自分のバックグランドをちゃんと説明していることには好感がもてる。そして、この記事自体は良いテキストだと思う。

 そんな折、中国で反日デモが起きました。2005年4月のことです。あの憎しみに歪んだ若者たちの激情に、ゾッとしなかった日本人はいなかったでしょう。ところが、その2週間後、私は北京で、日本留学を希望する中国人学生たちの現地面接をしたのですが、まるで何事もなかったかのように多くの学生が集まったのです。しかも驚くべきことに、中には「反日デモって何のことですか?」と怪訝な顔をする者もいれば、「デモはデモ、学問は学問。まったく別物です」と言い切る者もいたのです。

 ただ、この「デモはデモ、学問は学問。まったく別物です」は、中国人側のロジックであって、あのデモは日本人としてはやはり嫌な気持ちになったわけで、あの前後では中国人に対する見方が変わった日本人も多いと思う。

 「日本っていう国は、アメリカに比べて版権の規制が緩いじゃないですか。つまり、アメコミは中国に入り込みにくく、日本は入りやすかった。これは否定できないと思いますよ。僕たちは海賊版しか見ていませんから」

 どういうことだろう?

 「日本の動漫海賊版の力で中国を席巻してしまい、結果的に中国に深く浸透してしまった。中国は経済発展したといっても、貧乏な子もいます。正規版では買えなくても、海賊版なら買えた。あの時海賊版があったからこそ、多くの子供たちが日本の動漫という文化を知って、好きになって、今はその大きな市場ができあがった。そう思うんですよ」

 ちょっとあきれるほどの彼らの「日本動漫」への賛歌を聞いて、逆に私はすこし心配になってきた。何といっても中国の将来を担うエリート学生が集まる大学だ。学内で彼らが、日本びいきとして非難されていることはないのだろうか。

 しかし、海賊版ばかり読まれていたら、日本側には利益はないんだよね。しかも、彼らは日本の漫画が好きなのであって、日本人が好きなわけではない。日本文化の浸透がそのうち、日本人への好意に繋がるのは、いつの話だろう!?