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浦沢直樹『21世紀少年』感想――あるいは、人はなぜゴミと判っているものを、ゴミかどうか確認するために買ってしまうんでしょうか? (虚構組曲)

http://d.hatena.ne.jp/tragedy/20070930/p1

 今回、連載途中で手の腱鞘炎かなんかで、浦沢氏が漫画を描けなくなって断筆期間があったのがまずかったかも。その間にストーリーの風呂敷を畳むことを考えてくれれば良かったのだけど、やっぱり出来なかったのか……。浦沢氏の漫画は途中までの盛り上げ方はすごくうまいのだけど、その後はいつもグダグダ、『MONSTER』なんかも途中まではすごく面白かったんだけどなあ……。(漫画家として、絵は一流でもストーリーテーラーという面では二流というイメージがある。)
 やっぱり浦沢氏の漫画の中では、原作のある『MASTER KEATON』が一番良かった。(とはいえ、後半は原作者と仲が悪くなったとかなんかで、ストーリーもほぼ氏が考えたらしいが。) とりあえず今一度、考える時間も描く時間も短い週刊連載じゃなくて、月刊ペースとかでじっくりストーリーに取り組んだ作品を作って欲しいよなあ。あ、その前に『PLUTO』は偉大な師の原作があるのだから、変にいじって破綻させないでね。


■関連リンク 浦沢直樹インタビュー (ビックコミックス)