今なにかと話題のＬ＆Ｇだのｴﾝﾃﾝだのではなく、先だって富士スピードウェイで開催されたF1の話ですよ、えぇ。 (MotorsportsFlashback)

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　富士スピードウェイそのものはトヨタ資本が入って改装されたことで、近代的で美しいサーキットに生まれ変わりました。
　ぼろぼろのグランドスタンドと、その裏にあった、祭りのテキ屋みたいなインチキ臭い食べ物を供していた小汚い売店などは一掃されましたし、トイレの数も増えました。まるで下水道の土管の中を歩かされているかのようなコースの下を横断する地下道は立派なコンクリート製トンネルになり、観戦エリアには自販機が増設されて飲料の値段も市中価格と同等に抑えられるようになりました。全日本選手権クラスのレースでは場内にループバスが走るようになり、構内のレストランも（価格は上がったとはいえ）それなりに食べるもの・飲むものも充実しました。
　ただ、立地条件の悪さ、これはアクセスの悪さに加えて天候の不安定さですね、それと、車両誘導のまずさに代表される人的リソースの不足問題（人数ではなく「質」の不足ですよ）。FSWでこの2点に関しては目下最大の問題点なのを、今回ぶうぶう文句言っている人たちが知らずにいたとしたら、冒頭にも書いたとおり、同情の念は禁じ得ませんが、一方で、毎年5月のGT戦で散々言われている話なのに、そんなことも知らずに、いや調べずに行く人もどうかと思うが、と。それこそこの情報化社会の中にあってマルチ商法に引っ掛かって財産巻き上げられた人と同じようなもので、だまされる方もだまされる方だ（FSW側には騙したつもりはないんでしょうけどね）。

　まあ、想定は出来ていたよねえ。私もネットの情報を集めただけで今回のFSWは厳しいと思っていたけど、その想像を遥かに超えるひどさだったというのが、残念なところだ。