caprinのミク廃更生日記

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「ケータイ小説」連動ビジネス広がる、10代女性に的 (NIKKEI NET)

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071126AT1D150DT22112007.html

 ケータイ小説の中にはそりゃ良い作品も潜んでいるのかもしれないが、パッと見、全部スイーツ(笑)に見えるのは自分の感性が鈍ってきたせいだろうか……。

 アマチュア作家が携帯電話サイトを通じて発表する「ケータイ小説」を活用したビジネスが広がってきた。単行本の出版だけでなく、文庫やコミック、映画、音楽など様々な媒体と連動させる作品が相次いでいる。ケータイ小説の支持層である10代女性らの安定した需要が見込めるためで、出版・ネット関連企業はコンテンツビジネスの起爆剤とみて取り組みを加速させている。

 やっぱ、売れればなんでもいいのね。


■関連リンク U Don't Cry (小鹿)

http://d.hatena.ne.jp/fisher/20071125/1195996993

 ネタ的テキストでとても泣ける。主に笑い涙で。まさにスイーツ(笑)、全日本人がうどんに泣いたっ!!


■関連リンク mixiのレビューで見る恋空読者の国語力 (ベア速)

http://vipvipblogblog.blog119.fc2.com/blog-entry-88.html

 mixi統計、乙。ケータイ小説と国語力の関連は、なかなか定義付けが難しいところだけど、試み自体はおもしろかった。

 しかし、思い切って恋空の最初の100ページを読んでみたのだけど、なんかクラクラしてきたよ。「私汚されちゃったよ…」とか「俺の女に手を出すな」とか、お前それが言いたいだけ(使いたいだけ)ちゃうんかみたいなスイーツ(笑)にさらに山盛りの砂糖を塗りたくったような、でも中身はすっからかんのどこかからの引用のつぎはぎみたいな、厨二病全快(全壊!?)なところがいっそすがすがしい。まあ、リアル厨坊が書いているのだから、その中身は稚拙でもいいんだが、これが書籍化でベストセラーとか映画化決定とか、フラットなこの現代は自分の想像を遙かに超えて恐ろしいことになっているなあと、思ったり思わなかったり。とにかく、読書感想文としては、「感動した。(あまりのひどさに)」とでも書いておこう。(まだ、全部読んでいない。というか読み切れる自信が無い。)

 2chのスレッドにあるような「姉ちゃんの書いた小説を発見した」とかなら、もっと楽しく読めたのだけどなあ……。


■感想の引用1

日本の書籍業界は死んだと言わざるを得ない。
それを気づかせてくれるという点では評価すべき??
売れればいい。残念ながらこれが今の出版のすべて。
携わるものとしてこれ以上の嘆きがあるだろうか。

最大に簡略化された文章に安易な展開。
流行のものをパッチワークでつなぎ合わせただけのお粗末なプロット。
著者は実体験だと言い張っているが、ここまリアリティのないノンフィクションを読んだことはいまだかつてない。
切ナイ物語、ではなく、一切(内容が)ナイ物語というのが正しいだろう。

■感想の引用2

ケータイ小説を色々読んだことあるわけじゃないので、基本的に恋空に限った話にしとく。
あれは文学かって論議が各地で見られるけど、ちょっとそういう論議の対象外だと思うんだよね。
まず、全体的にただの状況説明と会話文しかない。要するに表現がないんだよね。表現してない。
んでま、なんか多くの人が感動したっていうんだけど、その感動がわからない人にはわからないから、
話がこんがらがるんだけど、あれは読むと感動するんじゃなくて、感動するために読むもんなんだよね。
いやだから、何が良いたいかってーと、エロ本と同じなんだなと。
「よーしパパ、今日はオナっちゃうぞー」ってとこから始まって、一球入魂の思いでメディアと向き合うわけじゃないですか。
発射するためのきっかけ作りとして容易されてるAVとか漫画のストーリー性や文学性について語るアホがいますか?
中田氏して妊娠しないかとか、レイプして訴えられたらとか、
この状況でエロスになる登場人物の心の動きとか考えないでしょ。そのへんは大幅にうやむやにしたまま、
目の前のおっぱいにイチモツを輝かせるのが目的なんだから。
恋空で感動したってのも似たようなもんじゃなかろうか。まあオナヌほどは一つ一つの動作に手間がかからないし、
むしろ電車の中で気軽に摂取できることが利点なわけだけど。
ともあれ、エロ本と同じで脈絡はなくてもいいから、感動するきっかけになるようなポイントがちりばめてあればいいわけだ。
ストーリー全体の流れとかあまり重要ではないから、支離滅裂になっててもいい。
とにかくいたいけな少女が不器用なイケメンに恋して波乱に巻き込まれればいい。
読みにくいと考えさせられちゃうからかえって良くない。
感動のケータイ小説ってのは、多くの読者の感動のツボをおさえたの引き金の集合体なんじゃないかしらという話。

はてブ

そういや携帯小説は会話形式と事象の提示だけだな。台本の演技についての部分を抜いた感じだ。

「読んで感動するのではなく、感動するために読む」。/スイーツ(笑)な人の共感の言葉が薄っぺらく感じる理由がわかった。あれは共感しているんじゃなくて、共感するために言ってるんだ。

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