caprinのミク廃更生日記

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そろそろ「ラノ漫」の記事についてひと言書いておくか。 (Something Orange)

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20080111/p2

 なんかこれも意見が割れるのは、上記エントリの小学生の作文に「感動した/感動出来ない」の対立と似たような雰囲気を感じる。

 あえていうなら、「作家は本を売って暮らしている以上、批判も受け入れるべき」という理論派と、「あなたは酷評で作家や読者を傷つけて楽しいの?」という情緒派の対立という図式になるか。

 両者ともに一理あるけれど、やっかいなのは、正論の裏にも時どき感情論が見え隠れすること。

 はてな民のラノベやエロゲの「おもしろかった/おもしろくなかった」対立とか特にそうだけど、相手を言い負かそうと理論武装するあまりにその作品の本筋とあまり関係ない書評がある。誰かがとある作品を絶賛した後に書かれる「いや、そんなにおもしろくなかったよ」みたいな反論するための反論すること自体が目的のテキストとか、サブカルチャーに傾倒しすぎたエヴァ書評に見られるような書評者の自分語りがメインであって、エヴァ自体をあまり語ることのないテキストとか。特に理論派の「おもしろくなかったよ」書評は、いかにその作品がつまらなかったかをこと細かく粗を探しては蔑むので、作家とかは相当へこむと思うんだよなあ。それを思考停止と言われると、何も言えなくなるのだけど、粗ばかりを探す書評よりも「おもしろかった」と書いてある書評の方が自分は好きだ。