caprinのミク廃更生日記

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「へんな会社」と「出るクギを打つ」社会の話 (Life is beautiful)

http://satoshi.blogs.com/life/2008/02/post-9.html

 この手の発言こそが、まさに「出るクギを打とうとする」行動。近藤さんに関してはそんな心配をする必要は全くないが、他の若い人たちが「やっぱり『普通の会社のやり方』をちゃんと勉強しなきゃ」と誤解してはいけないと思い一言。

 上場している企業と違い、はてなのようにわずかな数の株主が所有している会社の場合、株主・取締役の了解さえ取れれば、大幅な経営方針の変更は自由にしてかまわない。それが非上場であることの大きな利点だ。

 今回の場合、「米国からは一時撤退し、多少会社の規模が小さくなっても良いから、京都にもどって落ち着いた環境でもう一度もの作りに専念する会社としてやりなおす」という決定は、(ライブドアの株に投資していたような)金儲けだけが目的の株主には『常識はずれ』な戦略変更かも知れないが、必ずしも上場を目指しているわけでもない(大株主の)近藤さんにとっては、彼なりの理性に従った合理的な判断。

 もちろん、その判断が気に食わない社員は辞めて行ったわけだし、近藤さん自身も、そのリスクを十分に理解していた上での経営判断だ。

 確かにHatenaが普通の会社である必要はないよな。今までほとんどの人が、普通でないからHatenaを応援していたのだろうし。

 自分が不思議に思うのは、Hatenaはネットでのサービスを行っている会社なのに、そんなにネットの力を利用していないということだ。(もちろん、ネットの過信はいけないし、みんながそれぞれリアルでの生活というものを持っているからそんなに単純な問題ではないのだろうけど。) アメリカでのサービスを始めるにあたって、そこの空気に触れるために現地に赴くのは判断として正しいと思うが、世界の中でもとりわけネットインフラが充実した日本において、「京都がいい」、「いややっぱり東京だ」と本社の場所にこだわるのはおかしい。Hatenaの場合、事件は東京や京都で起こっているのでもなく、ネットの現場で起こっているのだから。
 東京に残りたい奴は退職するのではなく、そのままそこに置いておけばいいし、会議はそれこそウェブカメラ、東京組と京都組のウェブサービスをお互いに競わせてよりよくしていけばいいんじゃないかなあ!? 変な会社ということで、Hatena西日本とHatena東日本という2つの会社を立ち上げ、3年後売上の多い方を本社とするとか。