caprinのミク廃更生日記

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大阪で頑張っているあの人は、ただの公務員じゃなかった!?

橋下知事を「あんた」呼ばわり 大阪府庁に女性職員批判殺到 (J-CASTニュース)

http://www.j-cast.com/2008/03/14017864.html

メディアには概ね「橋下知事が噛み付かれた」といった具合に報じられたが、テレビ朝日系番組のなかで、大谷昭宏氏からは「橋下さんは朝礼やったんだけど、向こう(職員)は団交だと思っているんですよ」と意識のズレを指摘されている。

女性がいうような職場環境が本当ならば、「サービス残業」は労働基準法に抵触することになるが、府人事課は、J-CASTニュースに対し、

「制度としてサービス残業を強いることはしていない。それは、仕事が終わらなくて15分くらい遅くなることもあるでしょう。個人の習慣的なものなので、(女性職員の)発言の意図まではなんとも言いがたい・・・」

と話している。知事に噛み付くほどの「サービス残業」を強いられているとは考えにくい。

 うーん、どっちもどっちだし、この記事自体がかなり恣意的な内容なんだけど、どちらに批判が集まるかと言えば、そりゃこの女性職員の方だろう。世間の冷たい眼から見れば、どうしたって、改革を行うでもなく、今までそういう態度でずるずる来て、大阪を破たんに追い込んだ側の人間なんだから。実情を分かっていないお上に引っかき回されたのは認めるにしても*1、「問題解決できるのは、ちゃんと職場を分かっている現場の労働者だけなんですよ」と言われても、「今までその問題解決が出来ていないから、破たんしようとしているんじゃないの!?」と府民から返されるだけだ。また、「知事は今日もきれいなことを言ったが、結局やっているのは、職員の団結をばらばらにして、職員と府民をばらばらにすることばかりだ。」なんていう発言なんかは、会社の社長が「若い君達に期待したい」と鼓舞する所にいいがかりをつけている駄目社員にしか見えない。「社長の言うことは奇麗事ばかりだ」と愚痴るのは仕事の終わった飲み会の席ですればいいことで、報道メディアのいる前でこんな発言をして、彼女は相手からいったいどういう言葉を引き出したいのだろうか!? ま、なるほど公務員になってから日も浅く、若いからその罪は軽いのかもしれない。でも、もっと悪そうな奴に「まあ若いか分からないけど、女性職員の若気のいたりかもしれない。理屈を理屈で返したもので、かわいそうなのであまり批判しないで欲しい」とやんわり見捨てられるようでは世話ないなあ。

 というか、こういう意識改革の号令をするための朝礼を、「超過勤務」扱いするお役所仕事的な態度をまず府職員が改めないといけないんじゃないのか!?*2 「超過勤務に当たるから、ダメやらない」ではなく、有志が自発的に早朝に集まって「大阪を変えていこう」という宣言にするだけで随分その場の雰囲気が変わっただろうにねえ。メディアを利用するという意味ではやっぱりこの府職員より橋下知事の方が上だ。今回の報道を通じて、府民は「このお役所組織、やっぱり改革しないといけないんじゃねえの!?」と態度を強固にさせてしまっただけのように思う。


■[追記]
 とか、いろいろ思うところはあったのだけど、その後の情報で、どうもこの人、普通の公務員の思想とはかなり異なるようだ。なので、あまり一般論には落とし込めないような気がしてきた……。公僕である公務員とはいえ一女性職員の思想にまで、府民が立ち入ることは出来ないわけだが、あの発言をした立ち位置を考えると、少なくとも府民のための発言というよりも、労働権利活動家として自前の論理で発言しているようにみえる。


 また、この一連のやり取りの中で、

女性職員 : 「どれだけサービス残業をしているか知っているのか」
橋下知事 : 「で、勤務時間内の成果はどの程度出ているのですか?」
女性職員 : 「……」
橋下知事 : 「勤務時間内にきちんと働いて定時に帰ってください」

 などの部分は、ニュース報道ではカットされている番組も多いらしい。一部だけを抜き出すとやっぱり印象が変わるよね。


■関連リンク 橋下徹知事に反論した女性職員と大阪府民の意志 (手記)

http://d.hatena.ne.jp/nichijo_1/20080314

橋下知事ではなくと言っているが、橋下徹大阪府民によって選ばれた知事だ。女性職員は府民に選ばれて職員になったわけでは全くなく、単に職員であるというだけだ。中央省庁の中の優秀な官僚ならば知性による抑制も効くだろうが、地方自治体職員は選ばれた知能層ではないので知性による抑制の期待もできない。「職場や社会を変えるのは橋下知事ではなく、私たち労働者です」というのは、府民による意志の尊重の観点が全くない。

府民のための仕事を本気で議論することでしか問題は解決しない」と言っておきながら、府民の意志により選ばれた橋下知事ではなく、府民による意志選択がない「私たち労働者」が「職場や社会を変える」と言っている。「職場の問題は、現場の労働者にしか解決できない」と言うのは陳腐な労働階級闘争論で、府民の意志によって選ばれた橋下知事の介在を職場の労働問題から排除せよと言ってるようだ。この女性職員は府民の意志と言いながら、実は府民のことなど考えていない。知事は府民による直接選挙で選ばれた者だ。

■関連リンク “給料半減、職員2/3をカット” 橋下大阪府知事にスト突きつけよ 3・16へ大阪の青年労働者は闘う (週刊『前進』)

http://www.zenshin.org/f_zenshin/f_back_no08/f2334sm.htm#a2_3

 私は働いて6年目になる自治体労働者です。
 今、毎日が希望にあふれています。この1年くらいで、私は資本主義への怒りのすべてを革命への情熱に転化できるようになりました。ただ怒りで行動していた自分、労働者への不信に襲われていた自分が日々変わっています。私がそうできるようになったのはたぶん、一緒に闘う労働者の仲間がどんどんでき、彼らが自分を変えてくれているからだと思います。
 仲間と職場をまるごと組織し、ストライキに立ちたい! ストは労働者階級の最強の団体行動です。あくなき搾取と戦争を続ける資本主義社会にゼネラルストライキでトドメをさそう!


■関連リンク 【大阪】橋下知事に楯突いた女は中核派? (ニュース超速報!)

http://turenet.blog91.fc2.com/blog-entry-2520.html


■関連リンク 橋下知事異議あり (ユニオン東京合同)

http://blog.union-tg.org/?eid=523820


■関連リンク 2008年3月④ 橋下に謝らせた! みんな職場から声を上げよう! (ヨッシーとジュゴンの家)

http://tomtom.ho-zuki.com/2008yd.3.4.html

 これはもしかして大阪でがんばっているあの人では!? 
 給料を半額にするとか言いたい放題言ってきた橋下大阪知事を謝罪させた大阪府の労働者が報道されています。本当に嬉しい!! みんな同じように声を上げよう、3・16へ行こうという呼びかけそのものです!


■関連リンク 2008年3月⑤ 労働者・民衆の蜂起が始まっている! 蜂起を貫徹しよう!!! (ヨッシーとジュゴンの家)

http://tomtom.ho-zuki.com/2008yd.3.5.html

以下昨日の報告です。
朝礼で、橋下知事の訓辞の時に私が立ち上がって異論を述べました。その後、報道などが押し寄せて職場のみんなに迷惑をかけ申し訳なく思いますが、「がんばったね」「良く映ってるやん」「何を言われても気にしないで」と優しくしてくれました。

また他の府市職員や民間労働者からも激励をいただき、今改めて、自分の言ったことは間違っていないと思っています。また、みんなが送ってくれた激励メールに本当に感謝しています。

私がなぜこういうことをしたのか、みんなに知ってほしいこともあり、以下、私が言ったはずの内容を記します。

知事が朝礼でわざわざテレビに向けて、「職員の仕事が悪い」とレッテルを貼ったり、「タバコや私語の時間は給料を引く」などの挑発をしたことに対して、私が多く知っている、人生を削って働いている仲間への侮辱は許せないと思いました。

私は「どれだけ職員がサービス残業しているのか知っているんですか」と言って、「知事は今日もきれいなことを言ったが、結局やっているのは、職員の団結をばらばらにして、職員と府民をばらばらにすることばかりだ。」「不満をメールで送れという職員あてメールもそうだし、若手だけ集める朝礼もそうだ」

「『直属の上司に言えないから、知事にメールで通報する』という職員の弱さを組織するような行為では、職場の問題を解決しない。」

「職場の問題は、現場の労働者にしか解決できない」」

「職場で職員が信頼関係をつくって、上も下もなく、府民のための仕事を本気で議論することでしか問題は解決しない」と言いました。 (緊張していたので、そう言ったつもりで、言えてないかもしれないですが。)

 これから一層、みなさんと団結してがんばりたいと思っています。職場や社会を変えるのは橋下知事ではなく、私たち労働者です。


■関連リンク 橋下氏の朝礼 (流されず逆らわず)

http://d.hatena.ne.jp/nagas/20080315

翻って、大阪府に考えてみると破綻寸前の財政赤字を抱えているわけです。
赤字だしたのは上が決めたせいで自分のせいではない。だから自分に責任はないって話は民間では当然通用しないんじゃないかなーと。
組織として存続も危ぶまれるような企業にあてはめて考えると、感覚としてありえない。

耐震偽装したのはトップの判断だ。私は従っただけで責任は無い」
「食肉偽装は社長の判断だ。私には責任ない」
「賞味期限を変えたのは上長の判断だ」

って書くと、ふざけんなこのやろうって誰しもが思うでしょう。大阪府はこれに近い状態だと思ってますが、違うんでしょうか。
組織として、責任を負担してほしいと思うんですが。
こうなってしまったのは、自分達だけのせいではない、というのはわかります。
ただ、組織を変えられなくて、上からの命令に従えないのなら「辞めちゃえば?」 
もしくは「どうせ橋下なんて数年の命なんだから、その間はせめて組織人としての責任をまっとうすれば?」って思うんですが。


■関連リンク 橋下知事に楯突いた女職員の正体は“中核派プロ市民”?…ネットで話題に (痛いニュース(ノ∀`))

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1103438.html


■関連リンク 橋下知事「15分朝礼の時間も取れぬなら、勤務中のタバコなども×に」→女性職員「どれだけサービス残業してると…」反論

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1102983.html


■関連リンク 橋下知事を「あんた」呼ばわりの安藤優さん 自分はサービス残業はしてません (無題ブログ)

http://www.mudaijp.com/wp/?p=2151#more-2151


■「それ(サービス残業)は私はしていません。」ふーむ、つまり私はそんなもの当然やらないけれど、やっているみんなの心の中を代弁したとな!?



■「働いたら(サービス残業したら)負けかなと思っている」
 なぜかこれを思い出した。いや、この女の人は働いているんだけどね。やっぱりサービス残業を普通だと思っている自分はもう負け組なんだよなあ。破たんしている大阪府職員も負け組なはずなんだけどなあ……。どんな財政状況の地方でも公務員なら勝ち組ってか!?

*1:この場合でもその主な原因は前任の太田知事時代のモノあり、新任でやってきた橋下知事のせいではない

*2:「お役所にお役所仕事をすんな!!」とはこれいかに!?