caprinのミク廃更生日記

初音ミクやVocaloid、ゲームやアニメのニュースサイト

梁文道:チベット問題の最大公約数を探る (思いつくまま)

http://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/d0f2c0a6721568bfa2b986c52837268e

 それと比べて、第二の問題は北京をもっと心配させるかもしれない。ダライラマはインドに50年になるのに、その言動がチベットでかくも大きな影響力を持っている、その原因は何だろう? 最近のチベットの混乱を、当局は「ダライ集団」が後ろで操っていると言い続けているが、この言い方はよく分析する必要がある。まず、いわゆる「ダライ集団」とは必ずしもダライ本人をさすわけではない。チベット問題をいささかでも知っているものは、「チベット青年会議」こそが亡命チベット人中の急進派であり、彼らの勢力は大きく、ネットワークは周到であることを知っている。ダライラマを崇めてはいるが、ダライの非暴力主義を公然と批判したことがあり、両者の間には潜在的矛盾がある。われわれはまだ内情を判断する十分な情報がないが、最近の事件は必ずしもダライ自身が指揮扇動したとは限らない。逆に、ダライのチベット人が暴力的活動を続ければ退位するという声明は、たぶん「チベット青年会議」など急進派に対する圧力だったであろう。