caprinのミク廃更生日記

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アマゾンが取次を経由せずに直接出版社から仕入れるようになるそうです (裏紙)

http://yugo-yamamoto.cocolog-nifty.com/uragami/2006/02/post_4d7d.html

返品でちょっと話しますね。今の本の流通のほとんどは委託販売制度です。出版社は書店に本を「置かせていただいている」だけで、書店に買い取ってもらったわけではない。書店は売れなくても返品すれば懐が痛まないので、リスクは低いですが、別に全体から見てリスクがなくなったわけではなく、リスクがたらいまわしになっているだけです。そうして膨らんだ返品を見てみると、「一般の書店では30-40%」の返品率です。これが平均です。ベストセラーの本ではもっと返品率が下がるでしょうから、普通の本は半分以上返品されていることになるでしょう。

一方でアマゾンの書籍の返品率は5%前後と低い。ここまで「売り切る能力」があるのなら、別に「大量の返品のために便利だから」という理由で取次というバッファを介す必要はない。

ちなみにアマゾンがサイトで扱う商品点数は約1000万点です。Yahoo!楽天とは違い。これらの商品を倉庫に「持ってます」。一見するとアマゾンというのはIT企業のようにも見えますが、その実態は「優れた倉庫」を持つ物流やさんです。今日のIT企業でここまで「モノを持つ」ということにカジを切った企業はなかなかありません。できるだけ何も持たずにビジネスをしようとするのが常套手段です。だからアマゾンは強い。

 ネット直販だから当たり前といえば当たり前だけど、町の本屋さんに比べてAmazonの返品率の低さは驚き。そりゃあ、あれだけ規模がでかくなったら、直接本を卸してもらった方がいいよなあ。