caprinのミク廃更生日記

初音ミクやVocaloid、ゲームやアニメのニュースサイト

ズームアイ : 効率的仕事術が日本人にもたらすもの (東レ経営研究所)

http://www.tbr.co.jp/report/zoom/zoo_a023.html

 まず、日本人の労働を美徳と考える精神、仕事を金儲けの手段でなく自分の成長の糧と考える精神が失われるでしょう。効率的な仕事術は、最少の時間で最大のお金を稼ぐことを追求するもので、仕事は私生活充実のための手段だから、労働時間は少なければ少ないほどいいと説くものだからです。大切な仕事のために時にはプライベートの時間を犠牲にすることを厭わないのは日本人だけがもつ特質だそうですが、これも過去の遺物となるでしょう。

 もちろん、効率的に働くことは誰にとっても必要です。特に、ワーカホリックの人や、無駄に長時間働いて「頑張ってる俺って偉い」と自己陶酔している人は、直ちに効率的な仕事術を学ぶべきです。しかし、分別もつかない新社会人が、いきなり効率的仕事術のマニュアルに変に感化されて、「仕事は手っ取り早く片付けるもので、心血を注ぐものじゃない」と悟りを開くのは、あまり歓迎できません。

 そんなことを言っても、もう手遅れなのかもしれません。NHKの「プロジェクトX」をDVDで最近見たという20代の青年が、その感想をこう語っていました。「俺は、別にこの主人公に感動もしないし、尊敬もしないですね。がむしゃらに働いて、仕事で功績は残したけど、全然大金持ちになってないし、どうせ家庭はボロボロでしょ。あんな報われない人生送りたくないですね」日本がこの若者みたいな人間ばかりの国になるのは嫌だと思うのは、筆者が老境に入った証しでしょうか。


■関連リンク ハイテクの日本がエンジニアを枯渇させている (GoTheDistance)

http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20080519/1211192660