caprinのミク廃更生日記

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ニコニコ動画、アニメや映画のMAD(二次創作作品)を削除へ…日本映像ソフト協会らの要請で (痛いニュース(ノ∀`))

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1144009.html

 どう見ても、MIDIFlash文化の二の舞です、本当にありがとうございました。JASRACが次世代のクリエイターを萎縮させて終了、本当にありがとうございました。本当に著作権って、何だろ!? 権利者ではなく利権者を食わせるためのシステムなの!? 模倣から始めないと、次のクリエイターなんて生まれてこないよ。
 なお、アイマス初音ミクなら大丈夫と思っている人もいると思うけれど、カラオケのオケの部分をCD音源を使っている場合など、今週あたりから絶賛削除中なんで安心は出来ないと思う。ユーザーが「これはどう見てもシロだろう、常識で考えて……」と思っていても、利権側が「少しシロにクロが混じってますね、だからクロです」と言われたら、それはもうクロという判断なんだ。例え限りなく白に近いグレーであってもだ。利権者側の裁量でグレーだった部分が全てクロに塗り替えられる世界が来るのか!? グレーゾーンの部分がなくなってシロクロの2値的な判断が下される……、それは長期的にみれば、創作者にとっても消費者にとっても利権者にとっても不幸なことなんだけどなあ。


■関連リンク 「ニコニコ動画」でMADも削除 ドワンゴが権利者に申し入れ (ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/02/news093.html

 ドワンゴは7月2日、子会社ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」上に投稿された動画のうち、映像関連の業界3団体加盟企業の著作権を侵害するコンテンツを削除すると発表した。ユーザーが別のコンテンツを加えて編集したいわゆる「MAD動画」も削除するとしている。

 3団体は、アニメ各社が加盟する日本動画協会と、映像制作会社や映像ソフトメーカーが加盟する日本映像ソフト協会、映画各社が加盟する日本映画製作者連盟。

 ドワンゴは3団体からの要請を受けて著作権侵害対策について協議し、同社が(1)これまでに投稿された、3団体会員企業の著作権を侵害した動画を削除する、(2)新規に投稿される動画も監視し、著作権侵害があれば速やかに削除する――ことを提案。同意・確認した上で3団体に申し入れ書を提出し、受領された。


■関連リンク ニコニコ動画、映画やアニメの二次創作(MAD含む)作品を削除へ 日本映像ソフト協会らの要請で (【2ch】日刊スレッドガイド)

http://guideline.livedoor.biz/archives/51092051.html


■関連リンク 「ニコニコ動画」でMADも削除 ドワンゴが権利者に申し入れ (ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/02/news093.html


■関連リンク ニコニコ動画、映画やアニメの二次創作作品を削除へ--日本映像ソフト協会らの要請で (CNET Japan)

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20376453,00.htm


■関連リンク ニコニコ動画から「著作権侵害動画」が削除されるらしい件について (初音ミクみく)

http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-1439.html

ちなみに、上記団体は、主だったアニメ、ビデオ映像(DVD等)、映画を管理しているため、ニコニコ動画に投稿されたかなりの数の作品に影響があると思われ。実際に、削除がすぐ行われるのか、削除されるとすれば、どのようなプロセスになるのかは不明だが、いずれにしてもニコニコ動画に大きな転換をすべき時期が訪れたということか…。

有限責任中間法人日本動画協会(AJA)
アニメーションを管理する団体
ゴンゾやサンライズスタジオジブリなど正会員34社、準会員22社が所属
>社団法人日本映像ソフト協会(JVA)
ビデオやDVDなどの映像ソフトを管理する団体。
ウォルト・ディズニー・ジャパン角川書店ソニー・ピクチャーズエンタテインメントなど35社が所属
>社団法人日本映画製作者連盟
映画を管理する団体
松竹、東宝東映角川映画の4社が参加


■関連リンク ニコニコ動画のMADを巡る情勢が、大きく動いた日 (敷居の先住民)

http://d.hatena.ne.jp/sikii_j/20080702/p2


■関連リンク 「ニコニ・コモンズ」発表へ 「ニコ動(夏)」は7月4日に

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/27/news071.html


■関連Twitter Twitter まとめ ニコ動のMAD一律削除?のまとめ (◆KOSSIEKCwQ)

http://kossie.asks.jp/34482.html


言及リンク ニコ厨の脳内がお花畑すぎる件について (Anonymous Diary)

http://anond.hatelabo.jp/20080703072514

ニコニコ動画をやっているのはニワンゴで、その親会社は上場会社のドワンゴであり、しかもその大株主がエイベックスということを知らないようだ。こういうことを知っていれば体面を気にしざるを得ない状況がわかり、こんなことはいえないだろう。ゲームですら「ゲームのプレイ動画が削除される理由」というように声優との関係で削除される場合があるのに。エイベックスの間接的な影響下にあり上場会社の子会社である以上、体面を気にしなければならない状況が理解できていないようだ。


言及リンク 霧笛望のはぐはぐ電脳小物 : ニコ動、オワタwww (CNET Japan)

http://japan.cnet.com/blog/kirifue/2008/07/03/entry_27011884/

著作権侵害は「ヤッテハイケナイ」。だってそれは日本の法律で決められたことだし、創作者の権利を侵害してるわけでしょ。
そんなことは皆、十分過ぎるほど分かっている。だからこそ、運用方法や法律そのものを変えていくべき時期なのに。

さらに、業界の体質は昔からちっとも変わっちゃいない。
例えば、プロモーションに多額のお金をつぎ込むのだったら、その一部を宣伝になりそうなMADの選別に使えばいい。あるいは二次創作を認め、クリエイターとファンが共存できるような仕組みを作り上げるとか。法令遵守と銘打って、すべて一律に禁止するという方針はバカげている。MADなどというアングラは「大衆」が望むが故に生まれてくるものだ。その「大衆」を捉えずして、何がプロモーションか。


■情報リンク 動画削除時の仕様変更について (ニコニコニュース)

http://blog.nicovideo.jp/niconews/2008/07/001336.html

ニコニコユーザーの皆様へお知らせです。

動画削除時の仕様について、要望掲示板などで様々な要望を頂いておりましたが、『権利者申し立てによる動画削除の場合、権利者名を表示する機能』を、7月5日午後に実装を予定しています。

権利者名表示の対象は、本機能の実装後、『権利を侵害、または権利者からの申し立てによる動画削除』の場合。表示箇所は、動画再生画面外の動画説明文のエリアとなります。

権利者名表記については権利者が「法人・団体」の場合「法人・団体名」、権利者が個人の場合「個人の権利者の権利を侵害しているため、又は申し立てがあったため削除されました」という表記になります。


■関連リンク 「ニコニコ動画」、削除時に権利者名表示へ (ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/03/news017.html

 ニワンゴは、「ニコニコ動画」で著作権を侵害した動画を権利者の申し立てにより削除した場合に、その権利者名を表示する機能を7月5日に実装する。

 同社がニコニコニュースで明らかにした。権利者が法人や団体の場合はその名称を、個人の場合は「個人の権利者の権利を侵害しているため、又は申し立てがあったため削除されました」と、動画再生画面上部の動画説明文エリアに表示する。

 ニコニコ動画では、権利を侵害していないはずの動画が、「権利者の申し立てがあった」として誤って削除されるケースもあり、「削除を申し立てた権利者名を明らかにすべきでは」といった声が挙がっていた。


言及リンク パロディ封じに対するニコ動のしたたかな戦略 (プログラマーの脳みそ)

http://d.hatena.ne.jp/Nagise/20080703/1215016335

つまるところ、権利侵害だ、削除だ、と言っているのは誰かということが白日のもとにさらされると言うことである。

パロディなんざ一切認めないという強硬策が、むしろ心証を悪くし、パロディによる広告的効果という側面を否定することになる。そのターゲットが誰か、怒りをぶつける先は誰かということを明確にするわけである。

もちろん、反社会的なパロディに作品を使われたなら権利者は怒っていいわけだが、そうした「ですよねー」的なMADではなく、ファン活動としての善意のパロディを強硬に取り締まるのであれば、その権利者の作品からファンは遠ざかることであろう。

角川あたりは、パロディなどによる二次利用に対して単に拒絶すると言う対応ではなく、そうした動画を認可して広告に利用しようと言うのだからうまい。

つまるところ、権利者権限での削除と言う行為が衆人環視のもとで行われるわけである。迂闊になんでもかんでも削除とすれば、逆にファン離れを招きかねない。こうした直接的な民意にこのMAD動画の問題を移したというわけである。