caprinのミク廃更生日記

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「iPhoneが欲しくない」と言えない (ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/14/news073.html

 先週11日にiPhone 3Gが発売され、iPhone関連の記事が4位に入った。記者の周りでも話題はiPhone一色。Twittermixiの更新情報もiPhone関連のコメントに埋め尽くされた。

 記者は携帯電話にこだわりがないせいか、iPhoneをそれほど欲しいと思わず、この熱狂は驚きだった。新し物好きなMacユーザーだけでなく、テレビのニュースでも大きく取り上げられ、一般の人も興味を持っていたことにまた驚いた。

 なぜこんなに人気なのだろうか。Apple製品ファンの人が飛びつく気持ちは分かるが、「Appleファンではないし、ガジェットもそれほど興味がないが、iPhoneは気になる」と言っている人も多い。そんな人に、欲しいと思う理由を聞いてみた。

 彼らはiPhoneの魅力について「デザインがかっこよくて持っていたら自慢になる」「iPodを持っていないから、電話と一体化できると便利そう」「外出先でネットを使いたいが、普通の携帯のフルブラウザは難しそう。iPhoneは分かりやすそう」などと話していた。

 どうやら見た目のかっこよさやiPodから派生したApple製品のブランドイメージの良さ、操作の分かりやすさなどに惹かれているよう。それぞれの意見に「なるほどなぁ」と思いつつも、何時間も行列し、月額7000円以上×2年を支払う理由としては弱いようにも感じた。

 いや、正直な自分の感想でいいんじゃない!? IT系のライターだからといって、この製品に魅力を感じるかは別問題だし。昔からいるアップル信者や「笑い女」ならぬ「驚き男」が「30年ぶりの歴史的デバイス!!」とか「まさにアップルだからこそ出来た奇跡の製品!!」とかむやみに騒がなければ、もっと冷静にこの製品を評価出来るんだけどなあ。彼らが騒げば騒ぐほど、こちらは「踊ったら負け」という気分になってくる。*1 まあ、日本人は基本的に新しいモノ好きだし、今は買った人は自慢したいターンだろうし、それをむやみにけなすのもかわいそうだ。でも、先進ユーザーが使いこなしていく上でネガティブな記事はこれからたくさん出てくるのだろうな。
 それにしても、自分が最も気になるのは、そのスペックでもその思想でもその先進性でもなくて、一番現実的な2年でトータル20万近くかかるコストだ。こんなにかかるなら、自分は同じApple製品でも2年間我慢してMac Bookでも買うけど。*2やっぱり自分は、ケータイ端末よりもパソコンが好きなようだ。*3


言及リンク バケモノプロレス/夢を広げるiPhone?! (地平線の延長線)

http://d.hatena.ne.jp/BEW/20080714

僕はiPodTouchを触ったとき「完全にかっこつけだコレ」と思ったし日本語の文字入力はどう考えてもボタン式の方がいい。有るとしたらセカンド携帯だと思ったが、セカンドと考えると既にPSPや旧式iPodを所有している自分にとっては何の意味もないガジェットということになるので、興味がないのは当然です。

ただそんな左脳的な考えをよそに友人や女の前でカバンからバシッと出して決まるのはiPhoneでしょう。PSPEeePCやWILLCOME D4を出しても引かれるだけでイメージで勝つのはMacBookAirとiPhoneなんです。これはスタイリッシュ教というAppleの作り出した最強の右脳に訴えかける共通認識です。(SONYに関してはスタイリッシュ教でもあるのだけど真ん中右よりという認識です)

iPhoneについて「何時間も行列し、月額7000円以上×2年を支払う理由としては弱い」という主張はかなり同意できるけど、理屈を超えてしまうのが感覚から訴えかけるAppleならではというところでしょう。感覚派の人は実際にiPhone利用料金が財布を直撃してからふつふつと考え始めるのです。払う前に論理を語っても止められません。

他の人が支持することは理解できるという点でiPhoneのすごさは認識できるけど僕自身はiPhoneにもMacBookAirにも痺れることはできない。クラス中がかわいいという女をどうしてもそう思えないというようなもんです。趣味が悪いというならそれまでですが、自分の価値観を信じるのはいいことです。


言及リンク Appleと買わない理由作文の親和性 (めもり〜り〜く)

http://d.hatena.ne.jp/lapis/20080715

「なにを、どうやりたいか」という所にフォーカスをして、それに必要ないものは容赦なく切り捨てる。いや、必要ありそうでも切り捨てる(笑)だから、そのデバイスがやりたいこと、こう使われて欲しいと思っていること、それを見いだしていく必要があるんだよね。そこに寄り添おうという姿勢は、別に信者だからとかじゃなくて、短所を認めた上で長所をいかに伸ばしていくかを考えたほうが面白いから。頑なに短所を認めないなら宗教だけど、短所はある、と認めた上で、それをどうカバーしながら長所を生かしていけるかを考えたほうが面白いし生産的だ。自分は、出来るだけ短所をなくしたような八方美人的なデバイスには魅力を感じないから、そういう姿勢をとっている。


■関連リンク iPhoneユーザに問いたいこと (Anonymous Diary)

http://anond.hatelabo.jp/20080714214413

まあ、過去のことはいい。わたくしは未来についてiPhoneユーザ、特にiPhoneは歴史的事件だと言い張るユーザに以下の質問を問いたい。みんながこの質問に返事をしてくれれば、断層はますますハッキリするんじゃないかなーと思う。

* iPhoneでなにをするの?

素敵でお洒落なiPhoneであることは分かったよ。すばらしいビジネスモデルによるパラダイムシフトかもしれないよ。それはそれとして、iPhoneってツールでしょ?なにができるようになるわけ?お財布やらワンセグやらを諦めたかわりに、ユーザは実質的にどのような幸せを得られるの?Pongができること?YouTubeが簡単に見られること?

* iPhoneは二年間の利用に耐えるの?

二年縛りが携帯電話契約のスタンダードになってから、大半の人は「現行機種は二年後も使えるだろうか」と悩みながら購入を検討しているわけだ。iPhoneはどうなの?二年間もあのソフトウェアキーボードを使い続けるの?そういえば去年の今頃、2Gを買った人は3Gをどう思ってるんだろう。来年にさらに革命的な新機種が出ることはないのかな?iPodみたいに毎年買い替えなきゃ駄目?わたくし、そんな金ないよ。

* なぜ既存の日本の携帯電話では駄目なの?

わたくしが一番不満なのは、iPhoneユーザの多くが、日本の携帯電話業界、これまでの機種をバカにしていることだ。なんで?本当にイノベーティブだったら、過去のプロダクトをわざわざ叩く必要ないじゃん。そりゃあ日本は世界で見ればガラパゴスかもしれないけど、そういう市場環境があったわけで、仕方ないじゃん。これまでの携帯電話はなにが駄目だったの?ワンセグを採用したのが駄目だった?iモードが駄目だった?マルチタッチスクリーンを採用しないのが駄目だった?

*1:ま、自分はゲーマーだから、PS3Wiiの時は思いっきり踊ったんだけどさ。見ているよりも踊った方が楽しいという気持ちは分からないでもない。でも、「たぶん、あなたと私とでは見ている部分が違うのです。 」なんて上から「お前は分かっていない」目線で言われるとなあ。iPodが携帯音楽プレイヤーの革新的な製品だったのは確かだけど、そのブランドは初代、2世代目程度の歴史の浅さで出来上がったものではない。

*2:さすがにお大尽マシンの、Mac Book AIRは買えないか。

*3:ここらへんが、すでにケータイを使いこなせないおっさんの戯言なのかも。あっ、iPhoneはケータイ以上のナニかなんですよね、ケータイと同列に語ってしまいました、失敬、失敬。