caprinのミク廃更生日記

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都心住まいの価値とは何か - よそ行きの妄想

いや、想像していたメリットは確かに想像していた通りだったと言わざるを得ない。とても綺麗だし、便利だった。子供の用事も済むし、大人の用事も済む。それも、たった一度のお出かけで。ちょっと甘いものでも食べて、ゲームをして帰る余裕さえある。何なら映画を見てもいい。まさにそういう場所だった。

ただ、どうにもこうにも、こちらが"処理されてる感"が強すぎるのである。

施設に一歩踏み入った途端、まるでベルトコンベアーに乗せられた乳牛のように消費欲を搾り取られる感覚とでも言えばよいだろうか。人波に押し流されながら施設を歩くと、次々に提示される商品、製品。

はじめのうち、我々はその中から好きなものを選んで消費しているような気分に浸れるが、実のところは選ばされているだけなのである。いらないものといらないものを比べて、どっちがマシかという判断を迫られ続ける。

つまるところあれは、人間の欲を効率的にカネに替えるための工場なのであって、我々はその工場の顧客ではない。商品なのだ。