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「クールジャパン」は民間主導でいいんじゃないの(山本 一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

 しかし、我が国は我が国の市場向けのコンテンツがかなり幅を利かせ続けています。例えば、ライトノベルを原作としたゲーム作品があったとして、これはもう日本では売れるとしても海外では厳しい。初音ミクにしても、一定の顧客には強烈に刺さる素晴らしい概念、キャラクターですが、海外ではまったくと言っていいほどウケは良くありません。深夜アニメしかり、コミケの二次創作しかり、日本人好みに最適化されているからこそ面白さが際立つ作品群というのは、ゲームであれマンガであれ海外ではなかなか売れないのです。

 個人的にはクールジャパンは公務員や天下りOBが予算をゲットするための方便であって、民間のために具体的に何かをしてくれるもんではないと思っている。
 で、そういう思惑とは関係無しに、ボカロに関しては個々の言語レベルでライブラリを地道に充実していくしかないと思う。ライブラリは他国メーカー製であっても、そのコア技術は日本のYAMAHA製だからまあ広めて損はないんじゃないの?


■関連リンク 諫山裕の仕事部屋blog : 初音ミクのライブを見て……クールジャパンに必要なこと

 初音ミクは音楽ソフトだが、アニメ的なキャラクターをともなっていることで、クールジャパンのコンテンツのひとつとして見られている。
 基本的には、日本語でも英語でも入力は可能という点では、グローバル化に対応しているともいえる。
 しかし、本質的には日本のマーケットに特化し、ガラパゴス化を追求したものだと思う。海外のファンがいることは事実だが、かなりマニアックなファンにすぎない。
 このことは日本のアニメでも同様だ。海外に輸出されている作品もあるが、現地の言葉に吹き替えられているとはいっても、そのファンは限定的だ。
 宮崎駿の作品は例外的で、海外にいる日本アニメのファンは、熱狂的な一部の人たちでしかない。
 クールジャパンは、ガラパゴス化を追求したからこそ「クール」と評価されているのだと思う。

 こちらの意見の方がしっくりくるな。山本一郎氏の言う他国でも儲かるコンテンツというのはグローバル化ジャパンされたモノであって、クールジャパンの御旗の元で売ってくんだったらもっと先鋭化したガラパゴス化ジャパンされたモノじゃないとダメなんじゃね!?
 まあ、儲かればいいだけの人には、クールでもクールじゃなくてもどっちでもいいんだろうけど。『アニメミライ』の予算で作られた『リトルウィッチアカデミー』や『デスビリヤード』みたいなのは、もうちょっとうまく立ち回ってネット環境を利用すれば、続編を作るのに資金を海外からも集められそうだし、まずはクールジャパンの具体的な成功例が欲しいよなあ。ボカロはそういう意味では良い実験場だと思う。

■関連リンク 「クール・ジャパン」海外進出の現状は Jエンタの逆襲(上) :日本経済新聞