caprinのミク廃更生日記

初音ミクやVocaloid、ゲームやアニメのニュースサイト

“ディーゼルショック” VW不正の手口は? 日本には追い風になるのか?

 フォルクスワーゲンがやったことを一言で言えば「身代わり受験」だ。現在世界各国の排ガステストでは、予め運転パターンが決められている。フォルクスワーゲンは米環境保護庁(EPA)が行う排ガス試験の際、その運転パターンを検出すると、即座に試験対策用の専用プログラムに制御を切り替え、動力性能を犠牲にして優良な試験結果を示すようにセットされている。つまり、普通の運転モードでは使わない特殊なテスト専用プログラムに身代わり受験させて不正な結果を出していたのである。明らかな反社会行為で許されるべきものではない。


■関連リンク フォルクスワーゲン アメリカ市場でTDIエンジン制御問題発覚  | Auto Prove - 自動車情報サイト「オートプルーブ」

言い換えると、排出ガス基準の測定時には正常に排出ガス処理システムが作動して基準をクリアしているが、実走行時には排出ガス処理システムの無効化プログラムが働き、基準の40倍のNOxを排出しているということになる。

アメリカの排出ガス規制、EPAの規則では「defeat device」プログラムの使用を禁じており、したがってエンジン制御ECUに「defeat device」プログラムを組み込んでいること自体が違法なわけだ。

このdefeat deviceプログラムの存在を指摘したのはウエスバージニア大学NGO組織だった。そしてフォルクスワーゲンはこの指摘を即座に認めた。したがって対象となる48万2000台のリコールが行なわれる。対象車両は、ジェッタ(2009年〜2015年)、ビートル(2009年〜2015年)、ゴルフ(2009年〜2015年)、パサート(2014年〜2015年)、アウディA3(2009年〜2015年)。


■関連リンク 高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 米国では出る杭は打たれる? VW不正騒動の背景を読む : J-CASTニュース

どのようなソフトウェアなのかを想像したくなるが、ユーザー車検を経験した人なら、次のように考えるだろう。ハンドル操作が一定時間ない状態で、車体が動かず、駆動輪の回転が一定間隔で機械的に変化する場合には、「検査中」とソフトウェアが判断して、排気ガスを押さえるモードになる。


■関連リンク 2兆円ショック。フォルクスワーゲンの制裁金をGM、トヨタと比べてみた : ギズモード・ジャパン