caprinのミク廃更生日記

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「みんなになりたい」大手小町の仕組みはネットになにをもたらすのだろう (シナトラ千代子)

http://d.hatena.ne.jp/wetfootdog/20060214/p1


・関連リンク 大手小町の雰囲気は意図的に作られている? (シナトラ千代子)

http://d.hatena.ne.jp/wetfootdog/20060215/p1


・関連リンク mixiのワルクチじゃないよ 主婦層が多く集まってる場所 (日記の・・・ようなもの)

http://d.hatena.ne.jp/yukodokidoki/20060215#p1

保守性つーか『みんなと同じだってことを安心する』って感覚は集団にはどこでも存在するけど、特に主婦には強いんじゃないのかしら?自分は子供の頃から常に集団の中では浮いた存在だったのですけど、主婦のグループに混ざった時の疎外感って特に強く感じてしまうので。一対一や少人数で話してる時はまだしも、ある程度の人数が集まる場所に行くと、すごくはぐれもの感を全身に漂わせちゃってるらしい自分。

共感って女性の特質に挙げられることが多いし、自分もそーゆう部分は確かにあるけど、これはちょっと違うのかしら。

 発言小町が読売新聞によって提供されたBBSであり、実際の新聞の投書欄と同じような基準で作られているとしたら、新聞社による検閲がなされているのはある程度仕方がないと思う。むしろ女性版の「シャベリ場」として機能している以上、あまりに過激な意見や突飛な意見ははじかれて当然とみるべきなのかもしれない。女性の多い大手小町で「2ch」みたいに無用な誹謗中傷が多発し場が殺伐としてしまったら、来なくなる人も多くなってしまうだろう。私個人の意見では、これだけ書き込みの多い掲示板においてそんな意見のひとつひとつに管理人がチェックを入れることは出来ないと思うし、極論をはずすことによって意見の均質化がされているという問題はあるが、むしろこのサイトの管理はよくやっている方だと思う。少なくとも、とある朝日新聞の記事のように、発言者の言葉を意図的に抽出して曲解したりまではしていないだろうし。

 また、おっさんの私には発言小町を見るのは好きだが、書き込んで意見を述べるのにはどうも躊躇してしまうところがある。それは、カフェやランチの場で女性軍が楽しくおしゃべりしている話題に対して「それは違うよっ!!」と場違いの男が突っ込むような無作法だと思ってしまうからだ。その場にいる女性は結論だけを求めるような議論は多分していないし、女性は結論を急ぐよりむしろとりとめのない話をするのが好き(常に結論を求めて会話を急ぐ男性に比べて)だから、それがどんなに正しい意見であってもその場にはそぐわないことも多い。つまり、私のような部外者は、この場の雰囲気がおだやかであるために急激に排除されることこそないが、その場には長くとどまりにくく沈黙のオーディエンスになりがちだ。ここらへんも発言小町の意見の均質化の原因かもしれないな。

 これにはもちろん逆の場合もあって、「2ch」の独身板において毒男がぶっちゃけ話しているところに女子が「皆さん、下品ですね。」という意見が場にそぐわないのと同じことだったりする。野郎だけで会話しているから、下品な会話もモテナイ男が「クリスマス死ね死ね団」や「バレンタインデー殲滅委員会」を作っても文句を言われないのだ。なんか話がずれた。今回の発言小町によって、繰り返された会話も男女の違いはあるこそすれ、そのような場によって作られた会話なのだろう。


だから、シナトラ千代子氏の

もしかしたら、じつは質問者も同じような気持ちで「みんなと同じ自分にしてください」と考えて相談しているのではないだろうか。

大手小町は「マスの常識」を共有したいという願望をかなえるための装置として動いているのではないか。「自分の意見が言いたい」というより「みんなと同じ意見が言いたい」場所が求められているのではないか。

 は、100%同意するんだけど、

「みんなになる」ためには匿名であってもかまわないし、むしろそのほうがいい。つまり自分たちと異なる発言などはほとんどどうでもいいのだから、議論する気は毛頭ない。同じ意見の集会に参加することが大事なのであって、議論することが大事なのではない。その場のみんなが同じような意見なんだなという認識こそが重要。

や、

魚群、あるいは魚影なのだろうか
彼らは実生活での、一種の自信喪失者なのかもしれない。全体の一部と化すことで自信を取り戻すべく、同じような意見を書くのではないか。つまり自分であろうとするために、まず大きなものの一部にいったん同化して自信を取り戻すという作業が必要なのではないか。大手小町はそういうひとたちによって、そういうひとたちのために機能しているかもしれない。

あたりは、私的にはちょっと違和感が残るというか、言いすぎというか…。発言小町は、ディスカッションの場であってディベートの場ではないような気がするので、「議論する気は毛頭ない。」というのは、そもそもそいう場ではなかったのではないか!?と考えてしまう。また、「一種の自信喪失者」というのもなあ〜、みんながみんなそうというわけではないだろうし。こんな風に言われた方の発言小町の住人の意見をもっと聞きたいし、ここに頻繁に書き込む男子にも意見を聞きたいね。ただ、自分では「このトビ主、処置なし。」で結論付け、もう終わりとするところを、全員ではないにしろ親身になって答えてくれたり、やさしい議論を繰り返しする発言小町を私は嫌いじゃない。確かに多様性は少ないのかもしれないが、ここは私と違う価値観を提示してくれるからね。うなずくことによってみんなが納得し、とある結論が出るのであればそれは無駄なことだとは思わないし、似たような意見だろうと自分から能動的に書き込みをしている以上、人とまったく同じになりたいという主体性のかけらもない人間ばかりではないと思いたい。

 まあ、このトビに関しては別の問題がいろいろあるわけで、Blogに飛び火し、発言小町とは違う場所で議論する場合にはもっと熱く、相手を討論によって封じ込めるディベートで全然かまわないと思う。要は適材適所の話だ。


・関連リンク 個と個として繋がりたいのではなく、「みんな」になりたい世界 (ARTIFACT@ハテナ系)

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20060215/minna


・関連リンク 大手小町2ちゃんねらー (ARTIFACT ―人工事実―)

http://artifact-jp.com/mt/archives/200304/otekomachi2ch.html