男もバージン=六笠由香子 (MSN毎日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/obasan/news/20060805ddm013070105000c.html
先日、ある酒席で30代の男性Aが童貞と判明して大騒ぎ。交際相手はいるが、童貞を捧(ささ)げる女性は選び抜きたいんだとさ。これには皆ビックリ。彼は言わばオタク系で、ゲームなどで仮想恋愛を楽しみ、生身の女性にはすぐ幻滅するらしい。酔ったオヤジは「オレももっといい女に童貞捧げれば良かったよ」と茶化(ちゃか)したが、童貞って捧げるもの?
折しも私は試写会で「40歳の童貞男」というアメリカ映画を見たばかり。何ともお手軽な物語だったが、その主人公もオタク系だった。人それぞれの事情もあるから、一生童貞だって別段かまわないが、Aのような現実逃避型は困る。これも少子化の一因か。
人間は、男女を問わず相手とのコミュニケーションによって関係を深める存在である。その過程では当然傷つくことも多い。仮想恋愛じゃ心も痛まぬが、所詮(しょせん)作り物。ウソよ!
思うに最近、濃い人間関係を嫌う人が多い気がする。真剣な恋は濃密な人間関係の代表格。喜びと苦悩の恋は素敵(すてき)だが、薄味の人間には高嶺(たかね)の花かもね。
そう言えば映画の原題は童貞がバージンとあり、英語に疎い私には意外だった。しかし男のバージンロードが不惑の年っていうのも何だかねえ。ま、相手を選び抜いてるうちに「選ばれぬ男」にならないようにね。
はっはっはっ、馬鹿だなあ、2次元にかなう3次元の女なんているわけないだろ。(笑)