caprinのミク廃更生日記

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ワーキングプア層に違和感・追記 (はにっき)

http://d.hatena.ne.jp/haniel/20070502/1178095074

 日本では、精密電子機器のエンジニアの就職先はかなりあるでしょう。この進路を選んだ人はワーキングプアにならずに済んでいるはずです。ですが、もし、未開の地だったらどうでしょうか? この人は、はっきり言って用なしです。そんなところではジャングルに分け入って一匹でも多くの野豚を狩ってくるほうがよっぽど価値があります。狩なんてできないこのエンジニアは、自分がかろうじてできる些細な仕事をするしかなくなるでしょう。そんな彼はたちまちワーキングプアです。

 若い人が未開の地に挑戦していかないと、その国に未来はないような気がする。あさっての方向に頑張れと言っているのではない。ただ、新しい市場の開拓をせずに既存の成熟市場にのみに寄生する生き方はどうか。「ワーキングプアにならないために安定した公務員になりなさい。」という親の言うことを聞いて公務員になったいわゆる行儀の良い人達が、既存利権をむさぼって国を傾かせている事例を見るにつけ、そういう安定志向の考えも善し悪しだなと思う。政治家にしたって2代目が良い政治家になるとは限りないわけだし。
 また、若い人の1回の失敗だけでワーキングプアで当然とか、用なしとか言われる世間は厳しいよなあ。狩りの仕方を教える人も再チャレンジをうながす環境も必要だろう。

 そう。つまり、進路を選択する時点で、この国ではどんな人材が需要があるのかということは常に考えねばならず、それに対する助言は先人たち(親とか)がしてくれてるはずなんです。もし、そういった助言もなにもしなかった親がいるのだとしたら、ワーキングプアのケツぬぐいはその親がするべきだと私は思います。その助言を跳ね除けたのなら知ったこっちゃありません。

 親がしっかりしなかったという原因も多いが、親がいつまでも子供を養えというのもなあ……。この「私には知ったこっちゃない」という果てしない自己責任論のもとでみんなが『私には関係ないこと』とし、ワーキングプアの人達を見捨てるのは非常にまずいことだと思う。本当の汚い支配階級というのは、こういう中産階級者の下にさらに貧しい者を作り、この2つを対立させることによって自分の地位をより強固にしようとするものなので、「私は頑張っているのに、お前は頑張っていないのだから、貧しくて当然だっ!!」ではなく「私も頑張っているんだから、お前ももっと頑張れっ!!」という発想の転換がどこかで必要だろう。貧困層を隔離する方向じゃなくて、みんなで貧困層の苦しみもシェアするけれど全体として幸せになっていく方向にね。そりゃ実際怠惰な人も多いからいらいらすることも多いのだろうけど。


・前回リンク ワーキングプア層に違和感

http://d.hatena.ne.jp/haniel/20070501/1177996577


・関連リンク 30歳前後で月給10万 どうやって食べていくんですか ――棗一郎弁護士インタビュー(上) (J-CAST ニュース)

http://www.j-cast.com/2007/05/03007216.html