長野聖火リレーでアピール (ちべログ@うらるんた)
http://lung-ta.cocolog-nifty.com/lungta/2008/04/0426.html
法要を終えて外に出ると、目に映ったのはウーシンホンチー(五星紅旗)の真っ赤な大波。うっわ〜、これほどとは!
「30人しかいないんだから、できるだけ一緒に行動しよう」と決めたチベット人たちの判断は正しかった。
待ちかまえていた(?)赤い旗の群衆から、「うーしょちゅき!」「うーしょちゅき!」コールを浴びせられて不意打ちにビックリ。移動する列に追いすがり、ホンチー振って嘘つきコールを続ける。もしかして自分たちの政府を批判している?(んなわけないわなぁ)
「チベット 知らないくせに!」「ナニも知らないくせに!」と叫びながら追いすがってきた中国人女性。知り合いのチベタンが「アイノウチベット! アイム チベタン!」と叫び返す。
「カミング フロム チベット!?」
知り合い、一瞬詰まる。彼は2世で、ネパール生まれだ。
一拍おいて、彼女が吐き捨てる。
「にしぇモノ!」
ちょっと待て、なんでチベット人の彼がチベットで生まれることができなかったと思ってんだよ! それをニセモノ呼ばわりって、どんだけひどいんだ!?「Ni是Shenme地方的?」(どこから来たの?)
「我自己来」(自分で来たのよ)
「中国Shenme地方的?」(中国のどこから来たの?)
「我是北大過来的」(北京大学出身よ)
「那応該不錯ba」(すごいじゃない)
「フン」(※ちょっと喜ぶ)
「去過西蔵ma?」(チベット行ったことある?)
「……」
「有蔵族朋友ma?」(チベット人の友達いる?)
聞いたら、目をむいて
「ni他mennei辺派的了!!」(あんた、あっち側なんでしょ!!)
と叫んで駆け去った。
“チベット知らないくせに”はどっちだよ!!
終点の若里公園。
300人くらいはいたかなあ。チベット国旗こんなに見たことははい、と思うくらい壮観。実をいうと自分は、「チベット旗持って長野に集合!!」的な不特定多数への無差別呼び掛けにあまり同調できないでいまして。重要なのは訴えたいことがきちんと伝わるかどうかだ、人数の多寡はどうでもいい、数を競ってるんじゃなくて問題は質だ、数を頼んでファッション的にアピールしたい人が入り込んで何かトラブル起きても全部一緒くたに「チベット支援者」ってされちゃうし……などと考えていたものではありましたが。
チベット人、嬉しいだろうなあ。
自分たちは30人にも足りなくて、中国人が3000人も5000人もいる中に放り込まれて、「うそつき」とか「ニセモノ」とかひどいこといっぱい言われる中を歩かなきゃいけなくて、それはそのまま人口13億の中国のなかに450万人(国外にあと150万人)しかいないチベットの状況でもあるわけなんだけど、でも、自分たち以外にも雪山獅子旗がはためいているのがたくさん見えて、どこまで歩いてもまだ揺れていて、旗ってパワーあるよね、旗幟鮮明ってよく言ったもんだよ、見えるだけで「あなたの味方です」っていう強烈なメッセージなんだもん。
もう泣けてくるよ。
中国人には本当にひどいこと言われてかわいそうだったけど、よかったなあ、せめて沿道にチベット旗がいっぱいあって、本当によかったなあ、と思ったのでした。