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JASRAC、なぜ公取に立ち入られたのか? (ASCII)

http://ascii.jp/elem/000/000/124/124864/

 つまり、JASRACが管理業務を独占していたことで、放送局はJASRACに定額料金を支払っていれば「かけ放題」を維持できていたわけです。しかし、今ではJASRAC以外の事業者が管理する楽曲を流すと、追加で著作権料を支払わなければいけなくなった。

 放送局からしたら、ほとんどの曲はJASRACに登録されているので、追加料金を払ってまで新事業者の曲をかけようとは思わないでしょう。事実、放送局内部では「この曲はJASRAC管理じゃないのでかけないように」という通達が出回っていたりします。

 しかし、これでは公正な競争が行なわれず、いわばJASRACが放送局とグルになって、60年以上著作権管理業務を独占していたメリットをフルに利用しているとも言えますよね。これを元に公取は「JASRACが実質的に市場を支配している」と判断して、今回の立ち入り検査につながったのだと思います。

津田 難しいところですね。単に包括契約だけが問題だったとすれば、ちょっと理解しにくいところもあります。事業収入の1.5%という割安な料金を払えば楽曲がかけ放題になるという契約で一番恩恵を受けてきたのは、JASRACではなく放送局ですから。

 包括契約の場合、従来、放送局は放送でかけた楽曲を全曲JASRACに報告してこなかったんですよ。一年のうち、何週か期間を決めて報告すればよかった。このため、「放送で自分の楽曲が流れているのに、JASRACから利用料が入ってこない」と不満を言うアーティストもいました。

 でも、放送局としてはいちいちBGMなども含めた楽曲を全曲報告するのは手間もコストもかかりますから、JASRACからの「全曲報告してくれ」という要請をのらりくらりかわしてきたような歴史があるわけです。

 なんかどう考えてもJASRACの損にはならないのが癪に障るよなあ。