caprinのミク廃更生日記

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アナログ波停止まで余すところ3年 〜アナログ放送の終わりは、テレビ世代の終わり(小寺信良=映像系アナリスト/コラムニスト) (nikkeiBP on Yahoo!ニュース)

http://event.media.yahoo.co.jp/nikkeibp/20080710-00000000-nkbp-bus_all.html?p=1

 また、このコピーコントロールは規定が大変複雑なうえに関連団体が複数あり、どこがイニシアチブを握っているのか不明である。さらに仕様書も日本語で書かれているので、海外メーカーへの参入障壁となっている。例えばMicrosoftWindows Media Centerが未だにデジタル放送に対応できないのは、B-CASカードも含めた複雑怪奇な日本のお家事情に翻弄されてきたからだ。

 それを知って、なんだかイヤな気持ちになった人も少なくないのではないだろうか。この政策の最大の問題点は、「視聴者に対する愛がない」ということに尽きる。今アナログ放送を見ているとすでにわかっている人も、相当あるだろう。受信設備の更新を待っている、あるいは経済的理由で移行できないなど、自分ではいかんともしがたい事情の人もいる。

 また同様に、クリエイターに対しても愛がない。制作者が細心の注意を払い、画面の隅々まで気を配って作り込んだ映像の上に、問答無用で無粋なスーパーを載せるというのは、映像制作を20年近くやってきた筆者には、やりきれない思いがこみ上げる。「同一性の侵害」という権利を振りかざすことも可能だが、それよりもこれは、「魂」の問題だ。

 ただ衰退が自然の摂理ならば、それも仕方がないのかなとも思う。例えば人類史という大きな視点で見れば、人間が同じ場所に居ながら話もせずただ光る画面を眺めていたことなど、ここ50年ばかりの出来事でしかないのだ。テレビは全く見られなくなるわけでもないだろうが、もう娯楽の中心ではなくなる時が来たのだろう。

 これからのテレビは、話のタネという形で脇に退くことになる。そう遠くないうちに、ワンセグを見ながらメールできる携帯が登場するだろう。それは人と人が話をすることがやっぱり面白いという、大きな原点回帰の始まりなのかもしれない。

 まったくその通りだ。他の視聴者も声を上げようぜ。それで、TV業界が衰退してもそれはそれで時代の流れとして良しとしよう。


■関連リンク 「パンドラの箱を開けてしまったようだ」,大荒れの私的録音録画小委員会 (産業動向オブザーバ - Tech-On!)

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080710/154659/

 消費者の立場で参加する委員は,文化庁案での合意に難色を示した。IT・音楽ジャーナリストの津田大介氏は「消費者の立場からすれば,『DRMがかかっているなら補償金なし,DRMがかかっていないなら補償金あり』という2択だろう。今回の文化庁案に消費者の意見は何も通っていない。ダビング10だってそれほど便利になるわけじゃない。それならば『どうぞコピー0回にしてください。それで本当に困るのはあなた達です』と言いたい。映画が『コピー・ネバー』だと主張するならテレビ放送に流さなければいいし,音楽CDのコピーが問題ならコピーができない媒体に移行すればいい」とした。また主婦連合会の河村真紀子氏は「今回の提案で評価できるのは,補償金を将来は縮小・廃止する方向で,音楽CDと地上テレビ放送に限ると示したこと。しかし,個人がすることの自由を奪わないことが必要。ダビング10で運用している地上デジタル放送の録画は補償金が不要だろう。本当に問題になっているのは『友達から借りたCD をiPodにコピーする』といった利用なのだから,それについて考えるべきではないか」とした。


■関連リンク “iPod課金”議論、振り出しに 権利者とJEITA、小委員会で激論 (ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/10/news117.html

 権利者とJEITAの議論が振り出しに戻っている様子を懸念する意見も複数の委員から出た。「2年前の原点に立ち返って議論することはやめたほうがいいと思う。双方に不満があるのは分かりきった話。このあたりで妥協するしかないのでは」(情報セキュリティ大学院大学教授の苗村憲司委員)

 こういった意見に対して津田委員は「妥協するということは、お互いに譲る部分があってということだろう。だが消費者的には、どこも譲られた部分がないと思う」と反発した。

 それぞれの委員が意見を主張し、議論は予定の2時間を超えてヒートアップ。中山主査が「今日はパンドラの箱を開けちゃった感じ。エンドレスになりそう」と予定時間を10分延長したところで打ち切った。

□「困った」と文化庁

 文化庁の川瀬室長は、暗礁に乗り上げた議論を見て「困った。いったいどうすればいいのか」と頭を抱える。

 委員間の意見を調整し、秋の臨時国会までに法改正案を提出する計画だったが困難な情勢に。来年1月に報告書を提出する計画で、次回の小委員会は秋までには開きたい考えだが、見通しは全く立っていない。

 まとめ役の文化庁がまとめることが出来ないのなら、別の省庁にまかせろよ。こういう当事者意識の薄い官僚が今の日本のあらゆるところを混乱させているんだぞ。ま、この完全対立の中では相当な能力があってもまとめるのは至難の業だとは思うが。


■関連リンク 津田さんの提案 (Copy & Copyright Diary)

http://d.hatena.ne.jp/copyright/20080710

私も、本来であれば補償金制度はユーザーフレンドリーな仕組みであると思う。

しかし、現状では、CCCDコピーワンスに代表されるように、ユーザーの私的複製を制限する仕組みを作りつつ、同時に補償金を拡大しようとしていて、ユーザーフレンドリーとは真逆なやり方をしている。私的録音録画補償金制度がユーザーから拒絶されるのは、そのためだと思う。

私的録音録画補償金制度を続けたいのなら、本当にユーザーフレンドリーな仕組みにしなければならない。

その点では、私は津田さんの提案された

* DRMがついていれば補償金は不要
* 補償金をかけるのであれば、家庭内で自由なコピーを認める

という2択はユーザーフレンドリーな補償金制度を構築できるのではないかと思う。

権利者もメーカーもこの津田さんの提案をちゃんと受け止めてほしい。


■関連リンク 文化庁の物言いが面白すぎる (MAL Antenna)

http://mal.cocolog-nifty.com/antena/2008/07/post_0166.html

最後まで読んできて、この部分でいきなり脱力(笑)。自業自得だろうに・・・。

そもそも、私的録音録画小委員会では、補償金のあり方について根本的な見直しを含め議論するはずだった。それを一貫してミスリードして来たのは文化庁なのである。この当然の状況を見て「困った」とは何たる物言いか。当事者意識がないのだろうか。それとも、単に自分達の思い通りにならない場合はすぐさま途方に暮れてしまうとでもいうのだろうか?


■関連リンク もはやどうでもいい話:ダビング10をめぐる素敵な冒険w (what's my scene? ver.7.2)

http://blog.livedoor.jp/whats_my_scene/archives/50994318.html

 非常に驚くべきことに、という程でもなく以前からそうなんだけど、今回も大手メディアのほとんどはナシのつぶてで、ネットニュースメディアだけが取り上げる、でも結構重要な「著作権」にまつわるお話。

 それにしても、いまだに著作権行政が、文化庁というあまり問題処理能力のなさそうな人々に委ねられている事実が謎ではありますなぁ…。やっぱり、経産省辺りへ移管されるための、一つの儀式だったりするのだろうか、この心底ダメなやりとりは?

 あとは、面白いというか、興味深いのは、ダビング10に関連する非常に重要なプレイヤーの一つであるはずの放送業界が、この議論には全く関与していないという事実。まぁ、彼らは、自分達の身が安全な総務省仕切の場でしか行動しないという、わかりやすい話でしかないのだろうけれど。

 そうだよなあ。ほとんどの日本人にとって関係のある重要な話なのに、あまりTVニュースで取り上げられない。「ダビング10が解禁された」のニュースも「コピーが10回出来るようになって便利になった」とか、本当に表面しかなぞっていないしなあ。
 放送業界はみんなやぶへびを恐れて、言及しないのだろうか!? みんな自分らの利権を守るために必死だ。(笑)


■関連リンク なぜB-CASがあるのに、録画から金を取らんのだろうな。 (agehaメモ)

http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080711

「価値の創造者に、成果に応じた報酬を渡す」には、補償金よりずっと良いと思うんだが。

視聴には無用、録画には不可欠。映画とアニメはコピーネバーで、ニュースはコピーフリー。ドキュメンタリーはダビ10とか。フラグ一個で済まねぇの?日本の技術はその程度?それともデンパキチが許さないの?


■関連リンク 第3回・私的録音録画小委員会が開催 − iPod/ダビング10課金への議論は平行線 (AV&ホームシアターNews)

http://www.phileweb.com/news/d-av/200807/10/21460.html


■関連リンク iPod課金先送りへ、権利者とJEITAの対立で補償金議論振り出しに (Internet Watch)

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/10/20229.html


■関連リンク 補償金とダビング10 JEITAの本音はどこにある (ITmedia News)

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/11/news032.html

――そもそも補償金は消費者が支払っているもの。なぜメーカーがここまでかたくなに反対するのか。権利者側は「実質的にメーカーが支払っているから、負担を逃れたいためだ」と言っているが

長谷川 補償金はメーカーではなく消費者が払っており、「協力者」として集めているのがメーカーという認識だ。消費税のように別にもらってるわけではないから、あいまいに見えるかもしれないが。JEITAは消費者の立場を代弁しているつもりだ。

亀井 権利者対メーカーの泥仕合といわれたが、もともと当事者ではない。だが寡黙でいると「なぜそのとき反論しなかった」と言われてしまう。権利者が納得し、機器を使ってもらえ、ユーザーも納得する状態を目指している。例えば、ダビング10でコピー制御しながら補償金を払うことになるとバランスが悪いと思っている。


■関連リンク 7月11日発売。 (honeyee.com)

http://blog.honeyee.com/ttakashiro/archives/2008/07/post_89.html

わかる人も多いと思うが、日本の音楽産業で問題なのに問題となっていないのは、
レンタルと再販制度である。
いわゆる文化的先進国にはない、日本の特殊構造なのだ。
実はこの話を堂々とする人は、ほとんどいない。
本来は、アーティスト自身の発言が待たれるところだろう。

ロックだって、パンクだって、ダンス・ミュージックだって、
社会的態度が第一義であり、その成り立ちも非商業的である。
そして、あらゆるものが安くなっている時代、
実際、音楽製作費は、10年前と比べて、4分の1以下だ。
なのに、CDの価格が10年以上変わらないというのは、おかしい。
そして、その価格をなんとも思わないアーティストは、もっとおかしい。
うっかりすると、CDは石油製品なので、値上げなどとも言いかねない。
いま、ぶち壊す壁や魂の解放が向かう先は、そこだろう。

 個人的には自称で呼ぶ「ハイパーメディア・クリエイター」などという職業には、手塚治虫の息子の「ヴィジュアリスト」並な胡散臭さしか感じられないが、「高城剛X」はまあまあおもしろかったので、その取り組みだけは応援する。CDの価格なんてアーティストが決めればいいのも本当だし。
 ただ、残念なことにこのおっさんのCDを1mmも聴きたいとは思わないな。そして、相変わらず言っていることがよく分からない。CDなんて、ただの石油の板だ。我々はその板の材料費の対価としてお金を払っているのではなくて、その中身のコンテンツにお金を払っているのだ。


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