福田康夫にはひとつ、大いなる美点があった (日記)
http://tamanoir.air-nifty.com/jours/2008/09/200892_1.html
福田康夫にはひとつ、大いなる美点があった。個人的に非常に好ましいというだけではなく(いや、昨日の記者会見にも、ひとつならず、にそにそするようなところがあったよ――女記者が質問すると答え方が何故か親切丁寧、とか、馬鹿には飽くなく冷たい、とか)、その点において私は高く買っていた。それは何かと言えば
所謂「ヴィジョン」とか「リーダーシップ」とかを振り回さないところだ。
いや、国民の相当数にとって、この「ヴィジョン」とか「リーダーシップ」とかが最重要らしいことは理解している。オピニオン・リーダー系の人々が福田に関して批判することの第一にそれが来ることも理解している。ところで、理性的に考えて、「ヴィジョン」やら「リーダーシップ」やらが今日び何かの役に立つだろうか? このどっちに流れるか判らないご時世、「ヴィジョン」や「リーダーシップ」を高々と掲げても、舵取りを誤るだけではなかろうか。必要なのは粛々と手元の仕事をこなして、国家にその日その日を乗り切らせて行く政治家ではなかろうか。