caprinのミク廃更生日記

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井上和香がCMの女王になる日 (日経BP)

http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/biz/416772

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http://premium.nikkeibp.co.jp/itm/col/suzuki/09/

 以前、近鉄バファローズが消えてなくなる前の年に大手消費者金融のスポンサーロゴを身に着けて戦ったことがある。その姿を見てさる大手新聞社のトップが「品格に欠ける」とこき下ろしたことがある。商売に貴賎を感じるのが、インテリ出身の新聞社トップらしいが、僕はこの考え方は古いと思う。

 日経の提灯記事だし、ITマネージメントの話だから仕方のないことかもしれないが、消費者金融が蔑まされる時代は終わったということを言いたいのかもしれない。どうも真実を語っているようで、実は一方でスポンサーにまずいところは意図的に隠しているようなところがあってちょっと違和感を感じる記事だ。
 まあ、日本一の経済新聞といえども、スポンサーあっての会社だ。それよりもそういう偉い人の意向によって事実が捻じ曲げられることがあるということを注意せずに、日経新聞だけをなぜか全面的に信奉している人が結構多いのは、ちょっとした不思議なんだが…。

 金融業界最大手の三菱東京UFJグループですら、消費者金融を手広く始めているという事実ひとつとっても時代は変わっている。月に一度しか給料日のない一般市民にとっては、お金が一時的に足りなくなったときにキャッシングするのはもはやフツウの習慣である。実際、民放テレビだけでなく新聞や雑誌などマスメディアも消費者金融会社からの広告費で潤っている。成長産業なのだから、広告需要は大きい。

 私的には、もともと預金者に渡されるべき利子などをケチって、銀行と消費者金融が結託し、より楽に稼げる方にお金を回している事実に腹が立つのだが…。本来、この2者は対極にあるべき存在じゃないのか!? そもそも大きな銀行がバックでよろしくやっているからそういう消費者金融は安心なのか、一流の芸能人がCMに出ているから気軽に借りても安心なのか、CMだけをイメージアップして裏でどんな悲惨な事実があるのかを覆い隠しているやり方は、慈善事業にも力を入れているCM好感度企業「JT」なんかよりいっそうひどいと思う。看板では庶民の味方を気取っているあの銀行様がだ。「そういう古い時代は終わった」という方向に持っていこうとしているこの記事にはある種の無神経さを感じられる。「賢い消費者だけが生き残るんだから、馬鹿な消費者は知らないよ…。」みたいな。

 事実、消費者金融CMの露出が増えれば増えるほど、自己破産していく人が増えていき、消費者金融の裏の仕事も増える。そこに目をつぶって、本来預金者のお金を守るべき銀行がマッチポンプの片棒を担いでいるのは許せない行為だと思うのだが、世間ではもうそういう行為はOKになっているのかな〜。 はぁ、小銭しか持たない貧乏人には銀行に預けてもらってもしょうがないので、銀行から借りれなくして消費者金融に借りてもらう方が効率良く儲かる…、まあ、そうなんですが…。
 ま、この記事の主文、CM起用マネージメントにおいては、消費者金融のCMをやっていることが芸能人にとってマイナスではなくプラスにさえなるということだから、世間では全面OKされているという判断なのだろう。
 ところで、昔はこの手のCMは深夜にしか流されなかった(流せなかった)と思うのだがこれが改定されたのはいつなんだろう!? これもどっかからの働きかけがあったのかなあ!?