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【村上ファンド事件の影響を読む】受け止め方、内外のギャップ大きい――渋澤健・シブサワ・アンド・カンパニー代表 (日経マーケット)

http://markets.nikkei.co.jp/special/sp003.cfm?id=x3969000_09&date=20060609

 なかなか分かりやすい内外ギャップの指摘。

 「なぜ、ファンド・マネージャーが謙虚であるべきなのか。それは、企業価値を生み出すのは企業自身であり、ファンドではないからです。優秀なファンド・マネージャーは人々が気づかずにいる潜在的企業価値を『発見』し、その企業が妥当な評価を得られるように経営努力を促す過程で先行者利益を得ます。企業価値は当の企業が顧客や取引先、ひいては社会全体との関わりのなかで生み出すものなのです」

 ファンドそのものが価値を産み出すわけではない。

 「裁判の行方にもよりますが、『日本を代表するファンドですら、重大なルール違反を犯していた』『モラルが低く、安心できない投資先』とのイメージが広がる可能性があります。もう1つは、日本は『出る杭は打たれる、理不尽な社会風土であり、隙あらば挑戦者を排除しよういう勢力が強い閉鎖的な国』との印象が深まる懸念です」

 このマイナスイメージは思った以上に大きそうだ。

 「このような思惑が浮上するのは、日本政府が『小さな政府』を目標に掲げているにもかかわらず、法令の判断などに関して当局者による裁量の余地が大きい『裁量行政』の復活の匂いを、市場関係者が敏感にかぎ取っているからです」

 「人間としてのモラルの問題を別にすれば、『法律で禁止されていないことは自由にやってよい』というのが米欧主要国の自由主義社会です。ところが日本では、『やってよいことをお上が示す』『それ以外はグレーゾーンで、後になってから駄目だといわれるかもしれない』といった印象があるようです」

 お上が指示するのであれば、それはすでに自由経済じゃない。

 「もう1つ。最近、日本をよく知る海外投資家と話をすると必ずといってよいほど出るのが、日本はいつになったら『ねたみ社会』を脱することができるのかという話題です。法律違反があれば法律によって罰せられるのは当然ですが、ライブドア前社長の堀江貴文氏や村上氏への『水に落ちた犬を打つ』かのようなバッシングに対し、『魔女狩りのようだ』と眉をひそめる向きも少なくありません」

 「昨今焦点に浮上している『格差社会』の視点からみると、巨額のマネーが飛び交う金融業界は、最も標的にされやすい面もあるようです」

 やっぱり「ねたみ」なのかな〜。ここらへんが偉そうなおっさんが「それ見たことか、やっぱり堀江や村上がすべて悪い!!」と断言する意見に賛同出来ない理由だよな。法律違反はちゃんと罰するにしても、マスコミが調子のいいときには持ち上げて、違う風が吹くといっせいにバッシングする体制もそれを見る視聴者も冷静で中立な判断がもっと必要だろうな。すかいらーくのように自社(経営者)が株を持ち、上場を止めるという動きもあるようだし、日本は他の国と比べてまだまだ閉鎖的なのだろうか。日本がすべてを海外市場に合わせる必要はないかもしれないが、すべてを日本独自の市場にしていては、世界の競争にも勝てず未来もない。


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