caprinのミク廃更生日記

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アフォーダンスるオタク第四世代(笑)あるいはオタクのオタク殺し。 (ハテナモナー)

http://d.hatena.ne.jp/Monar/20080511/1210441267

少年たちにとって最早漫画は漫画ではなくなっていたのかもしれません。
ネタをつぎはぎし、クロスさせ、新たなるネタを生み出すためのMAD素材。
MADを作るために何もストーリーの全容を知る必要はありません。
一瞬のほんの数秒の面白シーンだけ抜き出して、
他の面白シーンとつなぎあわせるだけでいいのです。
かくて、「元ネタ」はさほど重要な問題ではなくなり、
漫画やアニメそのものは単なる「知識」でしかなくなったのです。
それを許容したのは間違いなく、頼まなくともオタ知識をアフォーダンスしてくれるネットという場であり、さような空気を醸成したセンパイ方であったわけです。
そりゃ、「オタク」として薄くなるのも当然ですよ。だって、原作、読んでねーんだもん。
彼らは知識で上の世代の勝つ必要がありません。なぜなら本来センパイ方が受け、後輩も当然ウケルべき洗礼だと思い込んでいる「オタクにたいする差別、抑圧」をまったくスルーし――なぜなら少年たちがオタクになるのはPC画面の前でだけ、ですから――自覚がないままオタク化していったわけですから、そもそも別の誰かに対する対抗心がないのです。
むしろ強いのは、一緒にネタを共有し、楽しむ「仲間意識」でしょう。
しかしながら、同時に「オタクとしての仲間意識」は希薄です。オタクしての意識が薄いから。
MAD文化の結実としてニコニコ動画が流行り、昔気質のオタクに嫌われるのもこんな側面があるからでしょう。

 う〜ん、これはヲタク以外の何かとして、新たに定義付けをした方がいいのかもしれないねえ。