caprinのミク廃更生日記

初音ミクやVocaloid、ゲームやアニメのニュースサイト

そろそろsupercellについて語っておくか (未来私考)

http://d.hatena.ne.jp/GiGir/20090319/1237438333

そもそもCMや店内放送でちょっとフレーズを聴いたくらいでsupercellの音楽の面白さに辿り着けるとも思えないんですよね。初音ミクのキャラクターで売れたんだろうという声もありますが、それはちょっと違うんじゃないかなと。例えば代表曲であるメルトなんかは以前記事にもしましたが、これは初音ミクじゃなくてもいいんじゃないかと投稿当時非常に物議を醸したりしたんですよね。にも関わらず何故今もって名曲としてニコ厨に愛され、親しまれているのかと言えば、それは楽曲のアレンジの幅の広さが一つの大きな魅力になってるんだと思ってるんですね。それが「アルバムだけ聴いててもわからない」と言った点なんですけれども、メルトは無数のアナザーバージョンがあって、歌唱もミクが歌ったオリジナル以外でも数十万再生を誇る人気の歌ってみたバージョンがいくつもあったりする。やっぱり歌和サクラだよ、いやガゼルがいい、青もふ好きだ!いやいやhalyosyが!男声バージョンならのど飴だろJK…etc、歌唱だけでなく演奏やアレンジも数限りなく存在して、それらを一繋ぎに繋げてるのがミクが歌うオリジナルバージョンなんですね。ryoの扱うミクが何色にも染まる透明性があるからこそ、誰もが自由に曲を解釈出来るし、その体験を通してオリジナル曲を聴いたときにも「自分にとってのメルト」を想起することが出来る。決定版のアレンジが一つあるのではなく、無数のアレンジの中の自分の琴線に触れる何かがオリジナルを改めて聴いたときに立体的に浮かび上がる…そんなイメージがあります。だからアレンジを聴けば聴くほど、オリジナルを聴いたときの味わいが深くなっていく…この体験は今までの“音楽 ”とは決定的に違う何かがあるような気がしないでもありません。


■関連リンク 初音ミクsupercell」のヒットで広がっていく、ニコニコ動画の可能性。 (山田井ユウキ)

http://builder.japan.zdnet.com/member/u514442/blog/2009/03/19/entry_27021222/

……というのも、ニコニコ動画は大ヒットしているウェブコンテンツではありますが、会員制のクローズドなサービスであること、そしてネットにおけるコンテンツ自体が、そもそもユーザーの側から積極的にアプローチしないと到達できないという特性を持っていることから考えて、まだ世間的な認知度はそれほどでもないと思うのです。結局は会員数が多いだけで、“知らない人は知らない”んですよね。

それが、今回の「supercell」のヒットにより変わった――少なくとも変わりゆく第一歩になったのではないでしょうか。