caprinのミク廃更生日記

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ネット上で誰かと「理解しあおう」としても無駄な理由 (Vomit Comet)

http://d.hatena.ne.jp/amourix/20080307/1204868889

 ネット上でやりとりする2者の間に信頼関係(相互に尊敬し合っている関係)があらかじめある場合にも、コミュニケーションは例外的にうまくいく。なぜなら、完全に相手の文章を理解できなくても、相手の書いた文章からお互いに何かを学び取ろうとするポジティブな姿勢を持とうとするからだ。議論は深まらなくても、お互いに相手の文章から「気づき」や感情的な「共感」を得ることができるというレベル。ネット上で一見うまくいっているかのようなコミュニケーションは、たいていこのパターンであることが多い。たとえば、ブログのコメント欄における読者とのやりとり、とか。そして、「共感」をお互いに分かち合うためのメディアとして、ブログは悪くない。

 さて。これら3つのケースのどれにも当てはまらない場合、見知らぬ誰かとネット上で「わかりあおう」とすることは、基本的に時間の無駄といえるだろう。かける労力の割に、得られるものが圧倒的に少ない。自分の政治的主張を押し通すためにパフォーマンスを行うときをのぞいて、わたしたちに求められているのは、健全なる「スルー力」。「シカト」する力。「理解し合おう」としても無駄だという諦め。最近ようやく気づいてきた。ったく、この程度のことに気づくのに、いったい何年かかったんだか。反省。もちろん、おおざっぱに理念型を考えたから、漏れがあるかもしれないけれど。

 結論。ネットでは、気の合う者たち同士でつるんでいればいい。島宇宙化万歳ですよ。その意味で、はてブは鬱陶しいシステムだとは言える。


■関連リンク 言葉で世の中が変わると思うのは幻想 (Anonymous Diary)

http://anond.hatelabo.jp/20080307122547

言葉が世の中を変えるほどの影響力を持つのは、人脈・権力・資金力とコネクトできた時だけなのだろう。
人脈・権力・資金力を備えた馬鹿が垂れ流す言論はマスコミという触媒により極大化されて情報の洪水の大きな流れになる。
社会の矛盾に殺されて行き場を失った不運な天才の意見が2ちゃんねるやブログに書き込まれても情報の洪水に埋もれて多くの人間の目に留まることは少ない。
優れた問題意識を持った弱者による真実の意見は社会に受け入れられることはない。
影響力の拡大を望む団体に意見を政治利用されることはあるかもしれないが、おそらく弱者が訴えたい主旨からは乖離していく。
弱者を救いたければ正しい主張だけじゃなく、人脈・権力・資金力を手に入れることが必要だと思う。