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B―CASカード会社、財務内容公表せず 会社法違反 (asahi.com)

http://www.asahi.com/business/update/0708/TKY200807080391.html

 公共性が高い業務を担う同社だが、これまで売上高や利益、剰余金などの財務データをまったく公表してこなかった。会社法は、定時株主総会終結後遅滞なく、貸借対照表などを公告しなければならないと定め、公告を怠ると過料に処すと規定している。

 朝日新聞の取材に同社は未公表だったことを認め、2日、貸借対照表損益計算書を自社ホームページに開示した。03年度20億円、04年度33億円、05年度61億円、06年度81億円、07年度99億円を売り上げ、最近は年4億円前後の利益を確保していた。

 同カードは00年に導入された。当初は有料放送番組の契約者らが限定的に利用していたが、04年4月からは地上波デジタルの無料放送の視聴にも同カードが必要になった。

 同社の筆頭株主はNHKで社長もNHK出身者だ。同カードは、NHKが把握していないテレビ受信機の識別にも利用されている。

 まあ、財務内容の公表よりも、最近まで公に会社の所在地や電話番号さえも明らかにしていなかった方が問題だろう。(連絡の出来る所はカスタマーサポートセンターのみだった。現在は本店所在地を公開、支店はいまだ不明らしい。) やっぱり、やましいところでもあるんかいなと思ってしまうよ。
 で、この怪しい団体、NHKとかの放送業界や日本の有力メーカー(ARIBの会員企業!?)の偉いさん達が集まって出来ているわけだけど、ここに入っていないメーカーさんはなかなかB-CASカードの交付が受けられないらしいのだが、本当なのかな!? 現在の状況を見る限り、海外のハード・メーカーが日本のB-CASの乗った機器をなかなか作れないのは本当みたいなんだが……。(ブ厚い仕様書があって、それをいちいちクリアしないとB-CASカードを交付出来ない。)


言及リンク コクミンにB-CASを押し付けているのはダレカ? (agehaメモ)

http://d.hatena.ne.jp/ageha0/20080709/p2

 同期のカード発行枚数は16,683千枚なので、カード一枚当たりの売上げ原価は544円、販管費が23円、営業利益は25円。

 B-CASカードはソレ自体が金を生むものではないし、放送局としてはここで儲けようという肚もないだろう。それにしても原価率91.9%は、フツートンネルって言わねぇかと思った。

 この90億円の行方はどこかと考えるに、やはり出資会社(子会社含む)との取引だろう。業務概要に『B−CASカードの発行・運用・管理と所有権の保持』とあるので、これやるには「B-CASカードそれ自体」をどっかから調達する必要がある。

 株式会社 ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズの主導権は、売上げ原価の高さと株主の出資比率から、東芝、松下、日立、NTTの4社が取っていると思われる。4社合計で49%。筆頭株主NHKだが、東芝/松下の利害が一致すれば経営権は獲れるし、NHK+WOWOW連合でも36.1%。これも12.25%x3社(36.75%)で圧倒できる*2。放送機材の御得意様だからムリはしないだろうが、B-CASカードで儲けたいNHKではあるまい。むしろ、ここの儲けは好きにしていいから、そのかわりよろしくね、という事だと思う。


■関連リンク 地デジで有名な「B-CAS」の財務状況が明らかになったので税理士に鑑定してもらいました (GIGAZINE)

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080709_bcas_financial/

B-CAS社はただの「トンネル会社」、裏にさらに儲けている会社がある可能性あり
あくまでも感想だが、B-CAS社というのが「トンネル会社」になっている可能性がある。つまり、最大の利益を上げているのはB-CASカードを作っている取引先会社、あるいはB-CASカードに必要なチップなどを作っている取引先会社が黒幕という可能性が考えられる。B-CASカードの仕組みから考えて原価は相当安いはずであり、公開されている財務状況からだと明らかにカードの原価が高価すぎる。一番利益を出しているのはB-CAS社ではなく、カードを作っている会社ではないか。

・取引先会社の一覧が必要
今後公開すべきは関連子会社ではなく、取引先会社の一覧。一体どこが儲けているのか、取引先会社がわかれば判明する。


■関連リンク 謎の私企業B-CAS社の財務内容が明らかに (AlienLoveSecrets)

http://swordfish.s53.xrea.com/archives/2008/07/10_0003.php

B-CASの問題点

* 消費者に対して不便を強制(コピー制御等の問題)している
ダビング10 そもそもおかしい6つの疑問
* デジタルチューナーの価格が下がらない原因になっている
* メーカーはカードサイズの問題でチューナ小型化を実現できないでいる
* 新規参入しようとしてもB-CAS社の審査が通らない
B-CASで「テレビ鎖国」する日本
* 権利者団体からも「今のB-CASの仕組みは破綻している。」と批判されている
→デジタル放送著作権保護の新方針を今後1年で確定へ
* 天下り利権団体とも言われている
B-CAS独禁法違反である - 池田信夫 blog

地デジへの移行が進まないのはアナログ停波が認知されていないのではなく、地デジシステム(B-CAS)自体に問題があることを消費者が見抜いているからではないのか。少なくともB-CAS問題が解決するまで地デジ対応テレビまたはチューナーを買う必要は無いと思う。


■資料リンク 会社概要 (B-CAS)

http://www.b-cas.co.jp/company.html