caprinのミク廃更生日記

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「ウォークマンがiPodを逆転?!」の数字はこうして作られる (デジモノに埋もれる日々)

http://c-kom.homeip.net/review/blog/archives/2005/05/ipod_3.html

 なるほど、いわゆる数字のマジックという奴で嘘は言っていない。だが、HDDの1GB以下の分類分けは確かに強引だよな。売上の方では、信憑性のある数字を出しているように見えるが、嘘を言ってない分、性質が悪いと思われているのかもしれない。

 しかし、この発売日を含めた最大瞬間風速で売上を比較するやり方は、映画の興行成績などではよく見る方法で別に珍しいことではない。この映画が最高記録樹立!!と言っても、それが3日であったり1週間であったり、場所別であったり、今年だけの記録の話だったりして、その映画の一番良い瞬間を切り取って好印象を植え付けて、客にもっと来させようとする。また、HPやBlogをやっている人だと、「Amazonでアレが1位!!」なんてのを書いたことのある人も多いと思う。あの順位なんて、それこそ時間単位で変わるのだけど、それに対して「最大瞬間風速じゃん・・・。」と言うことはあまり意味がないと思う。
 だから、それを持ってして「BCNに提灯記事を書くなっ!!」、「SONYは焦っている」と言われても、「いや、実際そうだからなあ・・・。」と思うだけで、まあそんなに責めてやるなよと言いたい。提灯記事が善か悪か!?と言えば、どちらかといえば悪かもしれないが、実際のところはWebの記事なんて広告もらえばなんでもやるし、やらないといけない。インターネット上にあるプロとして書いた記事というものは、読者側からは他のタダのテキストと同じように見えるけど、それは誰かがお金を払っているから見ることが出来るものなのだ。それに最近の読者は冷静だから、このBCN記事を見たらなんとなく提灯記事と分かる気がしないでもないなあ・・・。
 まあ、このテキストにも書いてあるように早合点してしまう人も多いのかもしれない。ただ、この記事を見た人が脊髄反射的に「だから、SONYは駄目だ。」と言うのではなく、もうちょっと冷静に様子を見た方が長期的にはより楽しめると思うのだ。AppleiPodがいまだに快進撃を続けているのは紛れも無い事実なのだが、CD/MDの次の携帯オーディオプレイヤーのシェアを一社独占というのはやはりまずい。iRiverやCreative、東芝Gigabeat、そして対抗馬の本命としてのSONYと本気で戦わせた方が、お互いにより良い製品が産まれてくると思うしね。ならば、客としてはBCNの提灯記事がどうこうという細かいことよりも、今の混沌とした状況を楽しみたいと思う。SONYAppleも頑張れ。

 ちなみに個人的にはシリコンオーディオでShuffleを買うのなら、FM付きで化粧瓶のデザインが美しいSONYのスティックを買う。しかし、HDDプレイヤーとなると、記録する容量が大きくなり管理するという意味でPCとの連携がより重要となるため、iTunesを使えるiPodを買う。HDDが箱型のためデザインに自由が利きにくいからかもしれないが、SONYの奴もスティックほど優れていないしね。
 そして、SONYはマイノリティで身軽なAppleと違って、コンテンツホルダーの側面も持つため自由に何回もコピー出来る方式になかなか踏み切れていない。結局、SONYの憎むべきというか改善して欲しいことは、提灯記事なんかよりSonic Stageの使い勝手の悪さとMDの呪縛ATRACの方で、もう一度客の使い勝手というものを考えて欲しいと思う。デザインでAppleを抜いたとまでは言わないけど、追いついたのは確かだ。だから、次は使い勝手しかない。