caprinのミク廃更生日記

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テレビは今に「貧困層の王様」になるはずです (日経ビジネス EXPRESS)

http://nb.nikkeibp.co.jp/free/tvwars/interview/20060127005218.shtml

 まあ、彼の「テレビよりインターネットの方がおもしろい。」の発言に対して、ネットの住人、はてなとかBlog界の人が賛同するのは理解出来る。ただ、言ってることの半分以上が正しいことでも、彼が言うことにどこかにひっかかりがあるのは、TVに育ててもらったタレントが、今現在一番TVを辱めているからだ。
 TVの現状はよく研究していると思う。だけど、まるで自分だけがTVを育てたような言い方と、「TVはもういいや。」と言ってレギュラー番組を降り、海外に移住して悠々自適な人間が、その言葉を覆し、暇な時だけTVに出て言いたい放題言っている様は違和感が残る。(そういう意味でゴルフのためにすっぱり芸能界から足を洗った上岡竜太郎の方が彼より信頼出来る。) また、自分は好きではないタレントだが和田アキコが「芸能人のご意見番」でいられるのは、芸能人に居続けているからであり、王監督が未来のプロ野球界に苦言を呈しても重く受け止められるのは現役で監督を続けているからだ。引退した者が、助言なり忠告なり現場の者に現状の改善点などをアドバイスしてくれるのならいいのだが、「もうTVは『貧困層の王様』だね。」と馬鹿にするのはどうかな〜? 実は彼はさんまやタモリよりもさらにTVと視聴者の関係が一番幸せな頃にタレントをやっていた幸せな人間であり、その関係が崩れた今のTVが編集に頼ったり、TVがインターネットと戦っているのは技術の発展と時代の流れである程度仕方のないことだと思う。大橋巨泉のような富裕層が視聴者を貧困層と蔑むのではなく、「じゃあ、それでTVをどうするのか!?」という視点を示して欲しかった。

 確かに自分もTVよりネットをやっている時間の方が長いし、TVのバラエティも見なくなった。でも、巨泉がやっていた頃のバラエティが今の番組よりも立派な番組だったということもないだろう。まあ、この人昔から自分のことには絶対的な自信を持っているから、そういう考えには至らないだろうけど…。

 TVでもおもしろいものはおもしろいし、インターネットでもつまらないものはつまらないのだ。(ネットの場合、ほとんどの人にはつまらないものでもニッチなところで受けるから良い場合もある) 情報を取捨選択する能力をさらに磨き、製作する側も消費する側も視聴する側もつまらないものを選択するのではなくよりよいもの選べるといいね。

 なお、このインタビューもある程度編集されていると思うのだが、それはOKなのかな!? まったく加工されていない放送、報道は生放送以外ありえないと思うのだが、彼がどこまでを「編集している」とするのか分からないのでそこは保留しておこう。また、まずいところをカットすることによって、タレントに緊張感が無くなってしまったという点は彼に同意しておく。