caprinのミク廃更生日記

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アメリカの凋落 (内田樹の研究室)

http://blog.tatsuru.com/archives/001612.php

超大国ができるだけ長い期間その尊厳を維持したいと望むなら、決して失ってはならないものがある。
「フェアネス」に対する配慮はその第一のものである。
力のあるものが実際にもフェアーであるとは限らない。
力があるものは蔭ではどんなことだってできるし、現にしているだろう。
けれども、それが表に見えてはいけない。
「ほんとうにフェアーである」必要はないが、「フェアーにふるまっているように見える」必要はある。
アメリカはいま国際政治でも貿易でも、そして野球のような「遊び」でさえ、「アンフェア」なことを平気でやるようになった。
「みばえなんて構ってはいられない」ということなのだろう。
「強さ」というのは、ささいなことで涙を流し、うつろいゆくものを惜しみ、おのれのわずかな不作法を恥じることのできる「余裕」のことである。
アメリカはそれを失った。
それはおそらく二度と回復されないだろう。

 フェアでないというのは今大会で一番感じたことだ。この出来事は決してWBCだけの問題にとどまらないように思う。
 ただ、WBCは第一回目改善点が見えているわけで、そこはフェアさで改善して欲しい。