caprinのミク廃更生日記

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与ひょうのロハス (内田樹の研究室)

http://blog.tatsuru.com/archives/001772.php

 今回の内田先生のお題目はLOHAS(Lifestyle of Health & Sustainabilityの略)で「健康で持続可能なライフスタイル」というものらしい。ちょっと前から時々その言葉を聞くようになっていたのだが、WBSLOHAS特集などを見た限りどうも「エコロジーを意識しているようでその実、何にも考えていないんじゃないか!?」というなんか釈然としないものを感じていた。そもそも消費するだけでなくエコロジー意識も高いセレブの間で流行っているライフスタイルというのがどこかうさんくさい。それはその新しいライフスタイルを実践するニューリッチ層がまるプリウスにさえ乗っていれば、「私は環境意識が高くみんなのお手本となるような生き方をしていますよ。」ということを吹聴しているハリウッドスターのように感じられるからだ。今回の先生の話で『ただの「いい話」に電通は噛まない。』という一文を見て、なるほどマーケティング戦略としてLOHASが利用されているのなら、このライフスタイルに諸手をあげて賛成できない理由がなんとなく合点がいったしだいである。そうか、そこには確実にビジネス・チャンスがある。

 ただ、我々日本人がアメリカやヨーロッパでいうところのLOHASをありがたくまねる必要はないと思う。欧米の狩猟民族とは違い、日本人はもともと自然と共存してきた農耕民族であるのだから、ただ「もったいない」の精神を淡々と続ければ、きっと狩猟民族のLOHASの効果よりも大きいモノになると思うのだ。ヨガを流行のように取り入れたって、そこに精神がないのなら中身がないのと同じだ。それはあなたにとってただのダイエットだろうと。

 まあ、LOHASの「自然にやさしく、人間にもやさしい」という思想を駄目だと言うのは簡単だし、そりゃ人間が生きていく限り、自然を壊さない禁欲的な生活だけでは生きていけないのも分かっている。ただ、今までもうまく自然と付き合ってきた日本人がことさらLOHASをありがたるよりも、日本人らしい生活を取り戻すことの方が結局は自然にとってはいいんじゃないのだろうか!?

 だいたいLOHASもディープエコもグリーンピースもすでに最先端じゃない、自然を壊す人間を産むことを拒否した超少子化の進む国・日本こそが最も自然にやさしい最先端なのだ。(最後の一文は冗談です、念のため)