caprinのミク廃更生日記

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「5分で人を育てる技術」という都市伝説

・5分で人を育てる技術 (5)言うことを聞かない“自信過剰な部下” (芦屋広太 ひとつ上のヒューマンマネジメント)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20061206/256081/

 人を育てることのなんと難しいことよ…。今回のテキストは特にひどかったと思うし、私もさすがにそのやり方はないだろうと思うけど、そもそも「5分で人を育てる技術」という根底から無理があるわけで。

芦屋:坂本,この「貴方の営業ご担当者様が販売活動しやすいように工夫しています」という表現は,抽象的で意味不明じゃないか。意味が分からないから,「先方へのアピール」になってないんじゃないか。説得力もないよ。ここは,具体的な事例を使って修正すべきだな。どう修正すればいいか考えてよ。
坂本:いや,ここはこれでいいんですよ。この文章はあえて抽象的でいいんです。いろいろ,イメージを膨らませてもらう効果が出ればいいんですよ。
芦屋:駄目だよ。そんなんじゃ「いい加減な提案」と思われてしまうよ。もっと,訴求力を持たせなきゃ。それには,具体的に書いた方がいい。
坂本:なんで,そう言い切れるんですか?絶対正しいといえるんですか。なら,変えますけど。
芦屋:そういう問題じゃないだろ。お前が自主的に変えなきゃ意味ないだろ。納得して変えなきゃ,何もならないだろ。
坂本:自分は,これでよいと思うんですよ。でも,変えろというなら,変えますよ。私は,芦屋さんの部下ですしね。
芦屋:お前,嫌な言い方だな。まあ,分かった。じゃあ。俺はいいよ。もう,言わない。俺はチェックしないから,次長と部長に見せてきなさい。
坂本:そうですか。じゃ,そうさせてもらいますよ。

 いろいろ考えることはあるが、「はてブ」のコメントなんかでこんな調子の坂本君の方に同情が集まるのは、指導する立場の人間よりも坂本君のような部下の立場にいる人間の方が多いからだろうなあ。でも、さすがに「坂本君の方がむしろ正しい」とか「坂本君頑張れ、上司のいびりに負けるな」とまでなるのは違和感がある。人によっては、立場に同情どころか、弱い自分の立場を重ねて坂本君を応援しているのかもしれない。公正にみれば、この上司も上司ならこの部下もたいがいにひどく、私が仮に上司なら少なくとも正しいと思ったら相手が誰であろうと自分の意見を押し通す今の坂本君をお客との直接対話の場に出させるわけにはいかない。*1 それに坂本君みたいに上司になんでも反発する人がそのまま役職に付き中堅どころになったら今よりもひどい状況になるわけで、その前に会社はなんらかのきっかけを作り、自省なり、上司の矯正なり、それでも駄目なら強制対策、あるいは排除が必要になっていくのは会社として当然のことだ。もちろん自らその間違いに気付き、反省して一歩上のステージに成長してくれるのが一番だが、それが改善されないのなら、会社という組織は学校みたいな教育機関ではないのだから、会社のプレイヤーとして組織に組み込めない人間には辞めてもらう場合だったありうる。上司が学校の先生みたいになんでも親切丁寧に教えてくれると思ったら大間違いだし、複数の部下を抱える上司が坂本君だけを相手にしているわけにはいかない。「5分で人を育てる技術」ということは、裏を返せば5分で人を見限れるってことだ。ひどいと思うかもしれないが「やれば出来る子」と言われていても実際にやらない子を構っている時間は他にも部下を持っている上司にはないと思う。

 また、例え部下の方が優秀でも「あの上司は分かっていない」と常に反目するのも、「あの上司とはしゃべっても無駄だ」と腐ってしまってそれ以降沈黙を通すことも本当の賢いやり方ではないような気がする。自分的に正しいことと会社的に正しいことはやはり違う。また、上司は部下のやったことに対して責任を持つことが仕事だが、上司さえも承認出来ない報告書に対して、上司が責任を取れというのはさすがにムシの良い話じゃないか!? この事例に出てくる坂本君の言葉「いや,ここはこれでいいんですよ。」の中に「独りよがりになっている部分はないか!?」と自答している部分があるとは思えないのだ。

 これは本当に自戒を込めて書くのだが、人の言うことの聞かない部下が、年を食ってそのまま人の言うことを聞かない上司になるんだぜ!? みんな、自分だけはああいう上司にはならないと自信を持ちすぎだ。まあ、私の場合、坂本君みたいに優秀じゃないから、どちらかというと「本当にこれで良いのか!?」と迷ってしまうことの方が多いけど。

 しかし、これって学校の対応に父兄があれこれ口出しするようになった現象と通じるものがあるなあ。先生という職業が聖職とされていた昔と違って、下手したら父兄の方が学歴が高かったりして先生を軽視するから、「俺のほうが正しい」となるのだろう。*2 本当に優秀な父兄はガタガタ言わず、息子や娘を自分のポリシーに合わせたミッション系の学校なり海外留学なりさせているもんだ。もちろん、その信念には圧倒的な行動力と財力が伴ってこそ本当に優秀と言える。
 つまり、坂本君が本当に自分が優秀であると認めてもらいたいならば、上司を納得、または凌駕するだけの圧倒的な報告書を書くか、上司が単に彼を邪険にしたいだけの存在であるのならば、上司よりもさらに上の人を説得して味方につけるか、上司が少数派になるぐらいのたくさんの味方をつけそれを証明する必要がある。うわ、これはまた大変だ。

 それは,私が,そういう工夫をしたからです。次長と部長には「口裏を合わせて」おきました。坂本に絶対OKを出さないようにお願いしていたのです。非常にみえみえの仕掛けなのですが,この方法はよく効きます。

 もちろん、この上司の対応はまったく良いとも思えないし、マネージメント講座みたいな場所でおおっぴらに公開出来る手法ではないだろう。この「口裏合わせ」がばれた時の部下の気持ちも複雑だ。これは本当の最後になって使う裏技であり、上司の対応というよりなんだか政治家が使いそうな技だと思った。こういう裏技は高いコンサルティング料を払っている顧客に、本講義の休憩中、茶飲み話として「こういう対処法もありますよ」とコッソリ教えるもんだろうな。ITProなんかの不特定多数の人、特に部下でも見ることの出来る場所で教えるようなことではない。

 しかし、こんな風に上司と部下の間で相当なすれ違いが日本の会社の各地で起こっているのであれば、日本の国際競争力が落ちるのは当然だな。すでに上司と部下の間には信頼などなく、食うか食われるかの足揚げ取り合戦にしかなっていない。プロジェクトの成功に喜び合うことが出来て初めてお互いの信頼関係が生まれると思うのだが、今回のやり方では、調教師が腹が減った猛獣にエサをやって手なづけたようにしかみえない。私的には上司とは信頼関係の下、なるべく楽しく仕事したいんだが……。
 あと、「上司なんか信じられるわけないだろ!! もう終身雇用は終わったんだよ、寝言は言うなっ!!」という若い人には、36%の新卒学生が3年(3人に1人以上か……)もしないうちに会社を辞めている事実をもうちょっと考えて欲しい。それは本当に会社だけの問題なのか!? 「これは私のしたいこととは違う」と言って辞めてしまう新卒側にも問題はなかったのか!? 片方で、会社にもっと安定した収入とか、終身雇用を求めておきながら自分は会社で気に入らないことがあればさっさと辞めるのは、ダブルスタンダードな気がしてならない。いや、会社を辞めるにはいろいろ事情があるから辞めること自体にはとやかく言わないのだけど、「上司が無能だから辞める」とか「この会社は見限るからもう上司の言うことは聞かない」とか甘いことを言うのはそろそろ止めた方がいいと思う。そうじゃないとそういう人はまた別の会社に行っても同じことをしてしまう可能性が高く、それはキャリアアップではなくキャリアダウンになってしまう。


言及リンク 人を育てられると思ったら負けだと思っている (404 Blog Not Found)

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50707527.html

上司が部下より偉いたった一つの理由は、仕事がうまく行かなかった時には上司の責任であるということである。だから、部下に対する上司の仕事も、たった一つしかない。あなたの部下がうまく行かなかった時に、責任をとる。それだけだ。

そこさえ間違えなければ、どんな部下でもあなたを信頼するようになる。育てば育つほど、いかに他人の責任をとることが難しいかというのはいやがおうでも覚えるようになるのだから。

ところで、日本の会社の人事というのは、こんな「部下いびり」メソッドばかり流行っているののだろうか?これでは競争力が落ちるのも無理はないと言わざるを得ない。あなたが部下をいびっているその瞬間にも、競合相手はその時間でもっといい提案を用意しているはずなのだ。

また、部下の方も部下の方で、上司や先輩に育ててもらうと思ってやしないか?育つのはあなたなのである。他の誰でもないのである。今や会社に育てもらうなどというオコチャマ社員に捨て扶持を食わせるほど余裕のある会社などないと知るべきである。

会社に育ててもらうほど、あなたの人生は長くないのだから。


・関連リンク 人を育てられると思ったら負けだと思っている (小飼弾 404 Title Not Found)

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20061206/256221/

 違うサイトに一部テキストをカットされて登場。ITPro内のエントリなので大人の判断があった模様。


言及リンク ふたつ下のヒューマンマネジメント:5分で人をダメにする技術 - 優秀な部下の能力の芽を摘み取る無能な上司 (小野和俊のブログ)

http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50142571.html

マネジメントという言葉が出てくるのは、他人同士でありながら一つの目標に向かっていこうとする行為がそこにあるからであって、仕事が一番大事という人でなくとも、考え方の違いがあり、それでも同じように目指していく目標があり、マネジメントとは突き詰めて言えば人間同士の正面からのぶつかり合いなのである。そこに小手先のテクニックで、しかも極めて卑しい方法でもって解決のように見える状況に持ち込んで相手のポテンシャルをつぶしていこうとするこのような考え方に対しては、はっきりと No! と言わずにはいられない。

2ch へのとある個人の投稿であるならまだ良い。事前にレビューのかかったメディアにおいてこんな記事がいけしゃあしゃあとマネジメントのプロでございとネットに公開されるのは何とも悲痛なことだと思う。


言及リンク やっぱ僕は「自信過剰な部下」だったのかなあ (nosemantics 6)

http://d.hatena.ne.jp/nosem/20061207

短かったけど僕も毎日ネクタイをしてスーツを着て、タイムカードを押して8時45分からのミーティングに出ていた時期があります。

僕自身、自戒するに、上の記事にあるような自信過剰な部下にありがちな言動が多かったかと思います(僕の場合、仕事を100%しっかりこなしていたとも言えないので、自信過剰な割りに抜けた部分があったかと思います、それゆえ、上司的には「何も知らない青二才」が生意気な口をきいていると思ったのかもしれません)。最終的には、当時の上司に「研究の世界に戻っても、あなたは絶対うまくやっていけない」とのありがたいお言葉までいただきました(うっ、それは当たっているのかなw)。結局、いろいろあって、その仕事をしているときは、反抗というか問題点を指摘するよりも、上司の言うことを単にこなすだけの機械になるほうを選んでしまったわけですが、その過程上においては上の記事あるような舞台裏があったのかもしれないです。


言及リンク ヒューマンマネージメントへの「違和感」について (strongaxeの日記)

http://d.hatena.ne.jp/strongaxe/20061207

記事を否定的に読んだ人は、自分を、パターン認識されてしまう「相手」の立場に置いている。そして、自分が取替え可能な部品として他人から見られているという可能性が、(たとえ話だとはいえ)現実感を持って提示されたことに、いらだっているのである。

記事を肯定的に読んだ人は、自分をパターン認識する側に置いている。あらたな道具がひとつ手に入ったぞ、面白そうだから今度使ってみようかな、くらいに考えているのである。

さて、あなたはどちらの立場だろうか。

年齢や立場が高くなるにつれ、パターン認識「する」側に立つことが多くなる。就職活動にくる学生を1000人面接しなくてはいけない、大企業の人事部長を想像して欲しい。そこまでいかなくても、リーダーを選ぶために、技術者10人を面接しなければいけないミドルマネージャーの立場を考えて欲しい。目の前にいる人間を、「その人間」として見るのではなくパターン認識するのでなければ、押しつぶされてしまうだろう。

これは、ITProの筆者が書いている「5分で人を育てる」という言い方にも現れている。パターン認識で効率化されているから、5分で済むのである。原理的には、一人5分だとしたら一時間で12人、一日の半分を部下指導にあてるとしたら4時間で48人の「部下」を指導することができる。マネージャーにとっては?福音だろう。

私は、パターン認識からくる効率の高さを否定できない。そして(ちょっと個人的な信念を言えば)、人は「取替え可能性」からくる不快さに向き合い、もっと耐えるべきだと思っている。自意識過剰は見苦しい。

 このテキストから来る苛立ちを分かりやすく説明してある。人の取替え可能性は、TOYOTA期間工の例を見るまでもなく絶対にあるわけで、現実にもっと向かい合う強さは必要だよな。また、誰でも出来る仕事をきっちりやり続ければ、それはそれで「(信頼出来る)あなたにしか出来ない」という評価に変わることもあるだろうし。


言及リンク これは酷い。ただの支配欲をマネジメントと詐称するとは (決してSEではないhanahiの日記)

http://d.hatena.ne.jp/hanahi/20061206/p2

この時点で上司は本来の目的を忘れ去り、部下を貶めて服従させる事を目的にすり替えてしまった。その証拠にこの直後、上司は上長に「文章を読んで判断をしてもらう」のではなく「坂本に絶対OKを出さない」ことを頼んでいる。

つまり「仕事の内容(文章)はどうでもいいからとにかく坂本を否定してくれ」という依頼である。こんな言い分が通るということは、この職場では「仕事の質」より「部下の服従」を大切にしているらしい。こんな会社には仕事を頼みたくない。

これで仕事をしている気になっているとは恐れ入る。「いじめ」かっこ悪いよ。

 この上司の行動を「いじめ」とか「パワハラ」と捉えている人の方が多いのだろうなあ。


言及リンク 言い負かせないなら嵌めてみよう (諸悪の根源は物理的)

http://www.cotton-tree.com/garyu/archives/2006/12/post_222.html

自分が使った時間が15分なだけであって、坂本君にダメ出しを続けた部長と次長の時間、意味の無い修正作業に坂本君が使った時間を考慮に入れていないようである。他人の時間をコストとして認識していない。

結局、この方法で芦屋さんは「俺の言うことは正しいのだ」と坂本君に思い知らせたことになっているが、自分が正しいことを正しく伝える術を持っていなかったらしい。部下が優秀ならば、正しい情報を納得できるように伝える方法はあるはずである。

このケーススタディが実話ならば、坂本君は自分の3階層上までの上司たち全てに失望して、「業務を省電力でやり過ごしつつ転職を考えるモード」に入ってしまったのではないだろうか。直属上司に言われて全然納得しないことを、その場しのぎの理由で部長と次長に否定され続けると納得してしまうというのも不自然な話である。

 他人の時間のコストは納得。自分が「早く済ませた」と思っていても、単に他の人に負担が回っているようではいけないな。


言及リンク 部下は使い物になるように育てるべきである (U.gEn.FujitsU++)

http://d.hatena.ne.jp/rawlow/20061207/p1#c

この話が叩かれてるけど、別に普通の考え方だと思うわけである。
芦屋氏の部下を育てる(使い物になるようにする)という考えた方はおかしくないかと。
責任を負うのは上司である、その上司が納得できないものを客先に出して
失敗した責任を上司が追うというのは意味不明である。
責任者が責任をもって、確実だと思うものを客先に出せばよい。
そもそも、上司すら納得させることができない資料しか作れない
坂本君が使い物になるわけじゃない。
どうしても上司と意見が合わないときは、二つ用意する。
ひとつは上司の希望通りのもの。
もう一つは、自分の考えをまとめたもの。
ちょっとカッコよすぎるように聞こえるかもしれないけど、
自分自身が本気の案件のときはそうする。
時間がない?
そんなはずない。1回徹夜すれば2倍時間あるから両方できる。
自分の意見を通したいならその程度の努力はしないとだめだ。
その程度のこともせずにガキがワーワー喚いてるのはウザイだけである。
ただの口だけ野郎にしか見えない。
両方用意して初めて上司に噛みつける。
言われたものも作れないで、偉そうに意見を述べる部下なんて全く不要。
まずは、言われたことを言われたとおりにできることが大事である。

 ほぼ同意。厳しいかもしれないが、上司から見たら、それだけのことをしてくれないと納得しないだろうなあ。


言及リンク 最低のヒューマンマネジメント (GoTheDistance)

http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20061207

坂本君が噛み付いているのは、自分が納得できていないからだ。修正することに対して納得のいく理由を提示されていないから噛み付いているのだ。芦屋君に「いい加減な提案」だという批判を受け、その理由を聞いているだけに過ぎない。何の問題も無いと思える。

優秀な人材は往々にしてすでに結果を出しており、それは「どのようにすればこの場合はよい結果がでるのか」を考えて行動していることになる。これが育つ術のエッセンスだ。自分が「これでイケる」と思ったことを、単に「とにかくあかんのだ」といわれても納得できるわけが無い。赤兎馬が主人を選ぶのと同じで、実力の無い者の意見など参考にはならない。釈迦に説法だ。

 この人の持つ優秀な人材である坂本君のイメージと私の持つ坂本君のイメージはかなり違うのだろうなあと思う。確かに頭の回転が速く事務能力は高い坂本君ではあるのかもしれないけれど、ヒアリング能力及び折衝能力において「なんで,そう言い切れるんですか?絶対正しいといえるんですか。なら,変えますけど。」「でも,変えろというなら,変えますよ。私は,芦屋さんの部下ですしね。」と言う坂本君が優秀であるはずがない。確かにその後の上司の言葉も上司の姑息なやり方も最低だが、その根拠の無い自信を持つ部下にみんなが手を焼いていたのは明白であり、一度それをリセット、悪くいうとへこます必要があったのは確かだと思う。報告書みたいな書類はみんなが見るものであるから独りよがりでいいわけはないし、最終的に自分の意見が正しくても他のたくさんの人の意見をヒアリングし、ときにはその中の意見を取り入れて、自分の意見を強固なり軌道修正することなりが出来ないといけない。会社も人が集う組織である以上、そうではないと全体として運営が成り立たない。一人で好き勝手にやる、本当に唯我独尊でやっていくのならミュージシャンが芸術家になった方がいいと思う。


 う〜ん、そんなつもりはないのだが、今回のエントリで本当に苛立っている人にはこの自分のテキストは上司寄りに取られてしまうかもしれないなあ。ま、それは文章力の駄目さからくるものでしょうがないか……。私の本当の立場的には、間違いなく下っ端のワーキングプアなんだけどね。(笑)
 でも、逆に上司に怒っている人は、じゃあ「上司はどうすれば良かったのか!?」ともうちょっと突っ込んで聞いてみたいな。若い人にも尊敬されている本田宗一郎も実際には90%は部下に駄目出ししていたというから、今の時代に生きていたら結構嫌な上司に挙げられるかもしれないわけで……。


だから、部下がついてこない!
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・関連リンク なぜ若手が会社を辞めるのか? 七五三問題 (FPN)

http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=1879

単に将来の昇給の見込みがないとか、毎日の仕事がつまらないというような現実から逃避した気持ちでの転職は、自分にあった仕事をずっと探し続ける「青い鳥症候群」に陥っています。そういった転職者の多くは自己確立していないことに本人が気づかないので同じ事を繰り返し、キャリアアップではなく、キャリアダウンになる恐れがある…というようなことを伝えていくのも重要なことです。

新卒の10人に3人は、3年以内に離職します。新卒の採用コストは決して安いものではなく、会社経営者・人事採用担当者にとってもこれは非常に頭の痛い事実です。当の新卒社員もまさか自分が3年以内に離職するとは夢にも思っていないでしょう。しかし、現実は36%の確率で3年以内に離職が起こっているのです。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来
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 若いときの苦労が容易には報われなくなった体制を作ったのはおっさんどもだが、その体制を打破するのはやっぱり若い人でなければいけないと思う。3年で辞めていった若者は果たしてどこに行って、どこに行こうとしているのだろうか!?

*1:今のままだと、少なくとも上の人の監視がないと、会社の代表として取引の場には出せないと思う。

*2:その子供も親を真似て、先生を軽視するようになる。