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【知はうごく】「松本零士氏 クリエーターの思い」著作権攻防 (Sankei WEB)

http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070130/ent070130000.htm

 「漫画家は、刀をペンに持ち替えた永遠の浪人だ。頼れるのは自分独り。自立してクリエーターと名乗れるようになるまでが、いかにすさまじい道のりか。退職金も年金もない。いつ奈落に落ちるかもしれない」

 クリエーターの境遇を語る松本氏の言葉は熱を帯びた。

 「著作権で保護されることが、家族や子孫がある自分自身の精神的な安らぎにもなり、創作意欲にもつながる。ある有名な作家のご遺族から、『私のところの著作権はもうすぐ切れます』と涙ぐまれたことがある。それが、いずれ自分の子孫にも訪れると思うと、どれほど切ないか。せめてあと20年。あの手塚治虫さんの権利すら、あと30年ほどで切れてしまう。とりわけ先進国では70年が増えてきている。しかも、次第に伸びる傾向にある。最終的には120年くらいになるかもしれない。少なくとも伸ばされることはあれ、短くなることはないでしょう」

 ただ、ともすれば、経済性や利便性の視点だけから語られる著作権保護の問題について、「プライドをかけた創作物だからこそ、収入などの形で保護されることが必要。作品にかけた精神的な、気持ちの部分を理解してほしい」と訴える。

 松本氏はかつて、「宇宙戦艦ヤマト」の著作権をめぐって作品プロデューサーと激烈な法廷闘争を繰り広げた。昨年も、作品に盛り込んだ「創作造語」を人気ポップス歌手が無断で模倣したと非難し、世間の耳目を集めた。

 それもこれも、漫画界の先駆者としての正義感が原動力だ。後輩たちの権利を守るために、「紋切り型の法律論だけでなく、作者の心情や遺族の思いを大事にしてもらいたい」と主張している。

 おいおい逆だろう、「創作の壁の前に、しかばねが折り重なっていく」ではなく「創作者死すとも、その優れた製作物は残り、後世に語り継がれる」から素晴らしいんじゃないのか!?
 自分が生きている時にはその作品の良さを認められなかった画家や小説家はたくさんいる。金のためだけに作られた創作物なんてそもそも要らない。クラシックのバッハやベートーベンが今のクラシックブームを喜ぶことはあっても、「俺の親族にお金が入らないのだから演奏を止めろ」なんて言うわけはない。
 年金だって、その人が死ねば打ち切られるわけだから、死んでなお著作者の親族だけがその恩恵にあずかれるシステムというのもおかしい。とりあえずは、このおっさんだけでなく、他の創作者やそれこそ彼の親族の気持ちも聞いてみたいもんだ。

 あと、自分は「作者の心情や遺族を思って」漫画や音楽に接したりはしない。その作品を好きになって、作者の生き様や考えを知りたいことはあっても逆はないのだ。ましてや、創作者の親族や遺族を食わせるための対価にお金を出しているわけではなく、あくまでその作品の対価としてコミックやCDを買っているのだ。


・続きリンク 【知はうごく】「模倣は創作のうちには入らない」著作権攻防

http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070130/ent070130001.htm

 「もちろん賛否があるのは分かっているし、反対の声に理解できるところもある。しかし、自分で描いたことのある人間なら、90%以上は70年に賛成でしょう。見るだけの人でも、原作から逸脱したもの、変質したものは見たくないはずです」 

 権利が切れた後の作品の使われ方には危惧(きぐ)を抱くという。「生きている間でも目を離すととんでもないことになる。死後になると、奇妙な解釈のものや変質したもの、続編が現れるでしょう」


・続きリンク 【知はうごく】「奈落に落ちるかも−という切迫感」著作権攻防

http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070130/ent070130002.htm

 著作権が切れると、詩を改竄(かいざん)されたり、意に反した形で使用されかねない。いでさんが「未来永劫(えいごう)、著作権を守ってほしいくらいだ」と訴えるのは、作品に人生を投影しているからだ。

 著作権の保護期間を50年から70年に延長するかどうかについても当然、賛成の立場をとる。

 「権利者が『50年で十分』というならわかるが、そういう声は作品を使用する側からがほとんど。使う側に都合よく言われたくないという思いもあります。議論の本質は、利便性ではなく、創作物の価値をどうみるかではないでしょうか」

 本当に価値のあるものは不変だ。ビートルズの楽曲がどれだけアレンジされようが、オリジナルの楽曲に対してはみんな敬意を表しているはず。
 また、単に給料が欲しければ、クリエイターなんかせずにサラリーマンをやっていろと思うのだが。クリエイターが尊敬されるのは、そういう環境をはねのけて素晴らしい作品を産み出すからで、ハングリーでないクリエイターに多くは期待出来ない。
 アニメーターが職業として最低賃金を保証されないのは、また別の問題だ。


・関連リンク 「著作権世襲制」 松本零士氏、著作権武士を自称 (( ;^ω^)<へいわぼけ)

http://www.heiwaboke.com/2007/01/post_645.html


・関連リンク 松本零士氏、著作権武士を自称。「著作権世襲制」 (痛いニュース(ノ∀`))

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/910505.html