caprinのミク廃更生日記

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若者はなぜうまく働けないのか? (内田樹の研究室)

http://blog.tatsuru.com/2007/06/30_1039.php

若い人たちは「やりがい」ということをよく口にする。
「やりがいのある仕事」を求めて、たびたび転職したりする。
この場合の「やりがい」ということばを年長者は「使命感」とか「社会貢献」ということと誤解しがちだが、当人たちはたいていの場合「受験勉強と同じ」という意味で使っている。
つまり、自分の努力の成果が、まちがいなく自分宛に、適切な評価を受けてもどってくるような仕事のことである。
残念ながら、ほとんどの仕事はそういうふうには構造化されていない。
だから、彼らが最後にゆきつく「やりがいのある仕事」はミュージシャンとかアーティストとか作家とかいう「個人営業のクリエーター」系に固まってしまうのである。
たしかにロケンローラーが1000万人、漫才師が1000万人、漫画家が1000万人いる社会というのもにぎやかでよろしいだろうけれど、社会的ニーズということも多少は考えていただきたい。
とりわけこの「自分の仕事」と「他人の仕事」の境界線をきっちり決めて欲しい(そうしてもらわないと適正な成果評価ができないから)という要請は、彼らの労働条件の不可逆的な劣化をもたらしている。
だが、そのことに本人たちは気づいていない。

 1000万人のロケンローラー、笑った。やりがいを求めてクリエイター系に若者が集まるのはいいけど、それらの仕事にどれほど求人があるのか彼らは考えていない。一握りしか成功しない業界だからこそ、「俺様にふさわしい」やりがいのある仕事とでも思っているのだろうか!? そしてそう思った人達の98%は夢破れて、別の次の仕事を見つけないといけないわけだけど、また懲りずにクリエイター系の仕事を目指すのかなあ!?