caprinのミク廃更生日記

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善意の反対は悪意ではなく、もうひとつの善意 ならば我々「はてなー」は我々の正義を貫く、Yahoo!ブロガーがそうであるように……

■「転載してください」がイケナイ理由あれこれ (ekken.blog)

http://ekken.blog1.fc2.com/blog-entry-908.html

転載された記事に重大な誤りがあった場合、その誤情報を訂正してもらおうとコメントやトラックバックで指摘するとしよう。しかしオリジナルの筆者にそのことを伝えても、転載で広がった記事については誤りを訂正させることはできない。オリジナル筆者が訂正を施しても、その訂正は転載先には反映されない。転載によって広がった情報の間違いは、間違った内容のまま、その記事の読者の数を増やしてしまう。


■関連リンク 【ご報告とお礼】 皆さまへのお礼とともに。。。 (女の徒然草)

http://blogs.yahoo.co.jp/yoshimysan/18865294.html

そこで、緊急転載要請の記事に付いては、転載依頼レベルを変更して、
【緊急転載要請】 => 【転載可能】と改めております。

皆さまのおかげで、事前防止の目的をかなり達成致しております。
これは、皆さまの貴重なブログスペースを自主的にご提供いただいた結果であり、
皆さまのご協力なくしては達成できなかったものです。

 うーむ、オリジナルに訂正があった場合の「転載してください」の問題点をそのまま実践しちゃった感じだな。例え、オリジナル記事を「緊急転載要請=>転載可能」に変更しても、『緊急転載要請』時に転載したコピーサイトは当時の『緊急転載要請』のままだ。これがチェーンテキストとして出回ると、『緊急』という間違った情報があちこちに流れてしまう。例え、オリジナル記事へのリンクがあったとしても全ての読者がそのリンクを辿ってきてくれるとは限らないのだから、まるっきりの転載はやはりまずいのでは!?


■関連リンク とりあえず何か行動をしたという錯覚は、とりあえずしないほうが良いという話 (Something Orange)

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20061113/p1

 そういえば、昔、「オタクだからこそ女の子を守ります」宣言というものがあった。ぼくはその内容に対して批判的だったが、いま思えばあれはあれで良かったのかもしれない。

 じっさいには具体的にひとりの女の子も守れないにしろ、何かをやったという自己満足はのこるだろうし。

 また、「なぜハイパーリンクを使わないのか」という疑問もあるだろうが、ぼくの経験からいえば、リンクを張ったところで全読者の1割〜2割程度しか飛んでくれないので、それが本当に読まれるに足りる文章であるなら、転載することは無意味ではないと思う。この場合はそれにあたるかどうかはともかく。

 本当に問題なのは、無邪気な「善意」が、他者に対して抑圧的に働く場合だ。この種の「善意」はなまじの悪意などよりたちの悪い凶器と化す。

 昔のエントリなのだが、最後の一文はおおいに同意する。


■参考リンク 『チェーン・テクスト』が流行っております (世界の中心で左右をヲチするノケモノ)

http://d.hatena.ne.jp/plummet/20061002/p2

 この件の場合、米ロサンゼルスで起きた行方不明事件の情報提供の呼びかけを「日本国内向け」SNSであるmixiで行うというものすごいナンセンスさに萎えてしまうわけだが。みんなもうちょっと知性持てよ。ちなみに元々の行方不明事件を報道するWebニュース記事は俺も読んでおり、事件そのものは実在している。

 IT media記事にある「チェーン日記」という表題は、この事象を「チェーンメール」(その代表格は『不幸の手紙』である)になぞらえて、媒体が「Web日記」であったためにチェーン日記と呼んでいるわけなのだが、俺はこの文章の中で、こうしたケースを総称的に『チェーン・テクスト』と呼ぶことにする。

 こうした『チェーン・テクスト』は、次のようにして伝播する。


1. 「最初の一人」が、ある情報を伝えるテクストを書き、それを「コピペ(転載)して広めて」と呼びかける
2. それを見た人が同調し、「最初の一人」が書いたテクストを自分の日記なり、メールに「コピペ(転載)」して同様の呼びかけを行う
3. 以下エンドレス

 さてこの『チェーン・テクスト』だが、本質的に行為として「悪」である。


■関連リンク とりあえず何か行動をしたという錯覚は、とりあえずしないほうが良いという話 (sugar pot)

http://bittersweetdreams.blog9.fc2.com/blog-entry-637.html

なぜ、「あなたの言葉で記事にして訴える」だけじゃないんでしょう?私が引っかかったのは、 『転載ボタンを押すだけの善意行動』というフレーズです。

1秒もかからない善意の行動。それによりもたらされるのは、最初に呼びかけたこの記事の筆者と、それに連なるボタンを押したひとびとの、「何かよさげなことをした」という満足感と、山のようにあふれる同じ文章です。冒頭にあげたリンクで表示されるページをご覧いただければ理解していただけるでしょう。これはもはやスパムです。失礼ながら、こんな文章が、いじめで苦しんでいる子どもを救うでしょうか。


■関連リンク Yahoo転載機能とチェーンメール問題 (煩悩是道場)

http://d.hatena.ne.jp/ululun/20061211/1165812663

Yahoo転載機能を使い「善意で、至急の事を、事実であれば」転載機能を使って第三者に伝達する事を呼びかけても良いのではないか、という意見があります。

私は善意の有無、至急であるか無いか、そして事実であるか否かの如何を問わず、「これを転載してください」と呼びかけるべきではない。と主張します。


■関連リンク Y!B 天災機能(9) (あぶないブロガー11)

http://wataritori.blog39.fc2.com/blog-entry-17.html

Y!B転載機能は、Y!Bユーザーにどのように評価されているのか。
もちろん人それぞれなのだが、大雑把に分けて、以下のように私は見ている。
(A)断固撤去派>転載機能そのものが危険、撤去以外の選択肢は無い、という主張
(B)完全不要派>ブログは自分で記事を書くもの、転載機能など不要、という主張
(C)温存穏健派>個人の裁量で使用する分には問題ない、残しても可、という主張
(D)積極推進派>記事を大々的に頒布するのに有効なツールである、という主張

ちなみに私は(A)断固撤去派 です。
Y!B では(A)(B)派と(D)派間の議論が活発だ。真っ向から対立している主張なので、当然といえば当然だが。(C)派は、目の前に機能があるから使用しているだけで、無ければ無いでかまわないから、議論の表舞台にはあまり出てこない(割合的には、最多数の一派だと思うのだが・・・)

(D)積極推進派の推進理由はいろいろだが、ひとつ危険な思想を見かけたので、私の覚書として記事を起こしておく。私が危険と感じる【思想】とは、

転載機能は、人助けに結びつく「善意の記事」を速攻で大量に頒布するツールとして有効

・・・というものだ。
以下は、Y!B内で実際にあった「善意の記事」例。いずれも大々的に転載が繰り返された。
(1)行方不明人・ペットの捜索記事
(2)悪質なTBスパム蔓延に対する警告記事
(3)難病児救済募金の呼びかけ記事
(4)自殺予告報道をきっかけとした啓発記事

上の記事の、どこがどう危険なのか。ごく簡単に指摘するならば。
第一に、誤った情報が記載されていたさい、無関係の第三者に被害を与える可能性がある(連絡先の表記が間違っていた場合など)。第二に、本人が開示を望んでいない情報が流布されたさい、人権侵害行為となる(行方居不明者の捜索などが典型。本人の意思で失踪している可能性だってある)。第三に、転載行為そのものが一種のチェーンメール現象と捉えられ、関わった全ての人が嘲笑弾劾される可能性がある。
※現行のY!B転載機能は、転載の転載(無限転載)が可能なので、チェーンメール的色合いがどうしても濃くなる。

厳しいことを承知で言うが、これらの危険性を人から教えてもらわなければわからない間は、転載機能など使うべきでないと私は思う。善意であろうがなかろうが。いや、むしろ善意であるほど危険だ。「善意」というフィルターで転載者の警戒心が薄弱になり、情報の正誤判断が甘くなってしまうからだ。

 こちらはよくまとまっている。